ポップアンダー広告、世にはばかるここ2カ月の間に Web サイトを訪れたことがある人なら、『X10』という名前を耳にしたことがあるかもしれない。
この会社は、あのうるさい『ポップアンダー』広告を利用している。そう、ブラウザの背後ろでウィンドウが開き、ブラウザの閉じるボタンをクリックするまでずーっと居座りつづける、例のあの広告だ。 『X10』は、インターネット広告の次なる迷惑者の筆頭に挙げられている一方で、Media Metrix の調査によれば、1月に388,000人だったユーザーを、5月には350万人まで増加させている。そうそう、ついでにカメラも少々作っているようだ。 消費者をなぎ倒すポップアンダー広告 消費者の立場からすれば、ポップアンダー広告は Network Solutions に登録された自分の連絡先情報を変えること以上に、やっかいではある。 何がやっかいかといえば、一番やっかいなのが、広告ウィンドウを自分で閉じなければならない点だ。また、メモリやハードディスク ドライブを増強していない、動作の遅いパソコンを使っている場合には、見たくもない余分なブラウザが開いてしまって、クラッシュの憂き目に遭ってしまう。昨晩メッツがどれだけ負けたかを知るために、ほんの数秒オンラインにつないだだけで、パソコンがクラッシュするとは、ユーザーは想像だにしていないのだ。 X10 の非常識さについて書いた、最近の Associated Press の記事では、 Interactive Advertising Bureau の CEO である Robin Webster 氏が、オンライン広告について「非常に未成熟だ。テレビの様に何十年もの歴史があるわけではないのだから、もっと新しいことを試すべきではないか」と話している。 消費者の反乱は近い? しかし、広告が消費者にエネルギーを使わせるようになったり、普段のワークフローの妨げになるようになったとしたら、消費者はこのまま黙っているだろうか。結論はまだ出ていないが、これがデイリーユーザーとなると、すぐさま大声で「ノー」という答えが返って来そうだ。 「『うるさい』と『邪魔』という言葉が、真っ先に浮かんでくる」と、ワシントン DC 在住のマーケティング コンサルタントである Gayle Seletsky 氏は言う。彼女は、一日に約8時間クライアントのためのオンラインリサーチを行っているが、「ブラウザを閉じたら、それで終わりのはず。カメラを見るために、なぜわざわざ別のブラウザを立ち上げなければならないのか」と話す。 この手の広告の最も恐しいところは、その先何が起こるかということだ。ポップアップ広告は、ポルノ産業ではお馴染みである。ポルノサイトを終了しようとすると、大抵パソコンの画面が何十個ものポップアップ ウィンドウで埋め尽くされている。時にはパソコンを再起動しなければならないはめになる。 しかし、X10 はやり過ぎたようだ。同社の広告はわざと隠れるように設計されており、ブラウザを閉じたと思った時に姿を現す仕組みになっている。これは詐欺行為であり、ポルノサイトと同じ手法である。そして X10 や NYTimes.com、MSNBC といったパブリッシャーがこれを正当化すれば、他の広告主達もそれに追随する。 だが、あれは広告ではない。単に邪魔でうるさいだけの代物だ。 1度目のクリックはブラウザを閉じるため、2度目はその裏にある広告を見ないでも閉じることができるというように、ダブルクリックをすれば、X ボタンを自動的に2回押したのと同等の意味になってくれれば良いのだが。そうすれば、マッケッターから「次なる大物」と絶賛を浴びたポップアンダー広告も、バナー広告やプッシュ技術と同じ道を辿り、そのうち消えてなくなるのだが。 それも悪くない。だがその次に何が来るかを考えると、これまたぞっとしてしまうのだ。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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