E-コマース 2003年8月20日 00:00

音楽・映画業界団体が控訴、「ファイル交換サービスに法的責任あり」

著者: Roy Mark  オリジナル版を読む
2003年8月20日 00:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

映画制作会社、レコード会社、および音楽出版社を代表する業界団体は18日夜、ロサンゼルス連邦地方裁判所が4月に下した裁定を不服として控訴した。その裁定とは、ユーザーがサードパーティ製品を使って著作権侵害行為を働いた場合の法的責任を、ファイル交換サービスの『Grokster』および『Morpheus』に問うことはできないとしたもの。原告側は地裁判決のあと直ちに控訴の意向を明らかにしていたのだが、あれから4か月近く経った。控訴状は、裁判所が「確立されている著作権法の解釈を著しく逸脱した」と記している。

原告の業界団体は、控訴状を米連邦第9巡回控訴裁判所高裁に提出。ロサンゼルス連邦地裁の判決を覆し、Grokster と Morpheus に対してユーザーによる著作権侵害行為の責任を問うよう求めている。

4月の判決で同地裁判事 Stephen Wilson 氏は、Grokster と Morpheus について、中には合法的なアプリケーションもあり、そのソフトウェアの使い方まで両社が管理することはできないと裁定していた。そして、1984年に行なわれたソニーのビデオ技術 Betamax を巡る裁判で下された有名な裁定を引用。映画会社はビデオデッキ (VCR) を非合法化するよう訴えたが、著作権侵害に悪用される可能性があるからといって、その新技術を全面的に禁止する正当な理由にはならないして、訴えを最高裁が裁定した判例を示した。

ロサンゼルス連邦地裁の判決は、Grokster と Morpheus の両ピアツーピア (P2P) ネットワークが提供していたソフトウェアの過去バージョンや、過去のサービスによって生じた損害責任については、適用されていない。また、Sharman Networks の『Kazaa Media Desktop』も適用外だ。この Kazaa Media Desktop も、全米レコード工業会 (RIAA) および 米国映画協会 (MPAA) から訴えられている。

今回の控訴書類には、被告側によって機密情報と指定された証拠が含まれているため開示されていないが、映画会社と音楽出版社およびレコード会社側は、資料の開示を裁判所に求めると見られる。



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