America Online (AOL) は3日、デジタル音楽有料配信ビジネスを強化するため、MusicNow を買収したと発表した。
MusicNow の買収は、競争の激しいデジタル音楽販売サービス市場において、AOL が生き残っていくための大きな支えとなる。同市場は現在、音楽販売とプレーヤ機器の両方を手がける Apple Computer (NASDAQ:AAPL) の『iTunes Music Store』が圧倒的なシェアを持っている。
この買収により AOL は新サービス『AOL Music Now』を展開し、自社の無料『AOL.com』アカウントを持つ利用者ベースと、既存音楽販売サービス『MusicNet@AOL』を利用する有料 AOL 会員の間にある事実上の垣根を取り払い、より幅広く音楽好きの利用者を集めることが可能になる。AOL は新サービスに、MusicNet@AOL ユーザーを徐々に移行させる予定だ。
AOL の有料/サブスクリプションサービス担当副社長兼ゼネラルマネージャ Ed Fish 氏は、声明で次のように述べている。「MusicNow 買収により、真にトップクラスでフルサービスのデジタル音楽プラットフォームを用いて、AOL 会員に対するサービスを手厚くするとともに、非 AOL 会員の利用者を拡大できる。これはわれわれにとって、比類無き音楽サービスを提供する機会だ」
AOL Music Now では、定額契約モデルと楽曲の個別購入モデルという2種類のサービスプランを用意する。定額契約モデルはさらに2段階に分かれ、月額9.95ドルのサービスでは、ネットワークに接続したパソコンで、無制限に楽曲のストリーミングとダウンロードができる。また月額14.95ドルのサービスでは、月額9.95ドルのサービス内容に加え、互換性を持つポータブルオーディオ機器に、楽曲をダウンロードすることが可能になる。
一方定額契約を望まない場合でも、1曲99セントで楽曲を購入できるオプションを提供する。
同サービスは、言うなれば Windows 色を全面に打ち出したものになっており、サービス利用にあたっては、『Windows Media Player』が必要で、ポータブルオーディオ機器についても、Windows Media 互換製品をサービス保証機器として紹介している。
なお AOL の広報担当 Nicholas Graham 氏によると、同社は AOL Music Now を人気の高い音楽再生ソフト『Winamp』に対応させる作業も進めているという。
AOL はオンライン音楽販売について、2003年から Apple と提携関係にあるが、Graham 氏は、今回発表した AOL Music Now の提供が、両社の関係に影響を与えるものではないと述べた。