Amazon.com の「Wish List」機能、プライバシー保護上問題あり?Amazon.com (NASDAQ:AMZN) の「Wish List」機能は、特にホリデーシーズンを迎えたこの時期ならば、子どもが大人たちに自分の欲しい物を知らせるためのすばらしい方法だ。しかし同時に、子どもたちに魔の手が及ぶ危険性もはらんでいる。
Wish List 機能は、誰でもサイトに掲示されている膨大な商品群から欲しいものを選び、個人ページを自動生成して商品リストを並べ、友だちや家族に自分の「欲しいものリスト」を知らせることができる。この機能を利用すれば、友人や家族は、相手の本当に欲しいものを選んで購入し、プレゼントすることが可能だ。Wish List の作成は、いたって簡単だ。ユーザーは、登録するかサインインするかして商品を検索し、「Add to Wish List」(Wish List に加える) ボタンをクリックすればよい。 ただし、プレゼントを受け取るには登録の際に商品の届け先を入力しておく必要がある。この届け先設定が完了すると、Amazon.com では「あなたの友人や家族があなたを見つけられるよう、州と市を表示します。しかし、電話番号およびご住所の番地までは他者に公開しません」とのメッセージを表示する。 たいていの人は、Wish List の内容を直接 Eメールで知り合いに通知するが、どういうわけか Amazon.com は、Wish List を公開し、名前で探せるようにできることが重要だと思っているようで、あえて変更しない限り Wish List は公開する設定になっている。Amazon.com にコメントを求めたが、回答は得られなかった。 Amazon.com にアクセスすれば、公開済みの Wish List を名前で検索し、どんなものを欲しがっているか調べることができる。しかしそれを行なえるのは知り合いだけではない。たとえ見知らぬ人間でも、一般的なファーストネームを入力してリストをスクロールし、ラストネーム (姓) と住んでいる州や市まで登録している人を見つけることは、比較的簡単だ。Wish List の内容を見れば、その人物の年齢もおおよそ分かるため、何らかの目的で子どもと接触を持とうとする人間が利用しかねない。 たとえば、アラバマ州に、テザーボール (柱からひもで吊り下げられた球をラケットで打ち合う2人用のゲーム) セットを欲しがっている Latisha という名の女の子が居るとか、ウィスコンシン州に『Chicken Dance Elmo』を欲しがっている Austin という名の男の子が居ると分かってしまう。 Wish List を公開しているユーザーが、検索しやすい非常に一般的な名前を持っていても、大都市に住んでいるのであれば、これはたいした問題ではない。しかし、登録者が小さな町に住み、あまり数が多くない名前だった場合、Wish List で得られる情報を手がかりに、詳しい住所と電話番号を調べるのは、しごく簡単だ。 「あまり一般的でない名前の子どもで、親のファーストネームとラストネームが分かっていれば、その子の家の住所を得て『MapQuest』(などの地図サービス) で行き方も入手できる」と、Enough Is Enough の会長 Donna Rice Hughes 氏は警告する。Enough Is Enough は、親と子にとって安全なインターネットの確立を目指す非営利団体だ。 インターネット上でラストネームやその他の個人を特定できる詳細情報を公開することは、年齢に関係なく間違いだというのが、オンライン プライバシーおよび安全の専門家の一致した意見だ。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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