Movielink と CinemaNow、大手製作映画のダウンロード販売へオンライン映画配信会社の Movielink と CinemaNow は3日、映画ダウンロード「販売」契約を複数の大手映画会社と結んだと発表した。その結果、大手作品を DVD 発売と同時にダウンロードして、パソコンで楽しめるようになった。
これまでどちらのサービスも、大手映画会社の製作した作品については、オンライン「レンタル」という形でしか提供していなかった。これは、映画をダウンロードする点は同じだが、あたかも通常のレンタルビデオにおける1泊レンタルのように、24時間を過ぎると視聴できなくなるという制限が付くものだ。ただ映画のダウンロード「販売」自体が新しい訳ではなく、両社はこれまでも大手映画会社以外の作品を中心に、ダウンロード「販売」を行なっていた。 Movielink が DVD 発売日の映画ダウンロード「販売」契約を結んだのは、Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)、Paramount Pictures、Sony Pictures Entertainment、Universal Studios、Warner Bros.、Twentieth Century Fox の6社で、3日より大手作品の「販売」を開始している。なお Movielink は、上記のうち Twentieth Century Fox を除く5社による合弁事業だ。 一方 CinemaNow が契約した大手映画会社は、MGM、Sony Pictures Entertainment、Lionsgate の3社だ。このうち Lionsgate は、CinemaNow の大株主でもある。 サービス要件に目を移すと、Movielink は『Mac OS』や『Linux』には対応していない。また配信フォーマットは、RealNetworks の配信形式および Microsoft の『Windows Media』形式を用いており、デジタル著作権管理 (DRM) の都合上、『Windows』でのみ再生できる。 また Movielink のサービスを利用するには、Microsoft の Web ブラウザ『Internet Explorer』(IE) が必要だ。この種のサービスにとって重要と思われる、ハイテクに精通した新し物好きのユーザー層は、IE よりも『Firefox』や『Opera』を好む傾向があるため、反発を買う恐れがある。 Movielink から購入した映画は、最大3台までのパソコンで再生でき、バックアップ DVD も作成できる。ただしこの DVD は、あくまでもバックアップ用途で、DVD Video を作成する訳ではないため、DVD プレーヤで再生することはできない。またテレビで視聴する場合は、パソコンを接続しなければならない。 CinemaNow も、MovieLink とほぼ同程度の制限がある。Microsoft のソフトウェアが稼動するパソコンでのみ視聴が可能だが、CinemaNow ではパソコンをテレビに接続する方法について、分かりやすく説明している。 次にコンテンツの内容だが、ダウンロード購入できる映画の一部には、DVD に付き物の特典が付属しない。また価格も割高だ。 たとえば、芸者の世界を美しく描いたハリウッド映画『Memoirs of a Geisha』(邦題 SAYURI) の場合、Amazon.com の DVD 販売価格は16.96ドルだが、Movielink のダウンロード「販売」価格は25.99ドルだ。しかも、DVD に付属する芸者の生活/歴史/様式を詳しく説明した特典映像は、ダウンロード版にはない。消費者は、こうした制限事項や価格差および特典の有無などを、利便性と天秤にかけることになる。 関連記事 最新トップニュース
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