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2007年5月25日 11:30

直販パソコンメーカーの Dell が小売店鋪チャンネル販売に着手

著者Andy Patrizioオリジナル版を読む海外海外発
直販ビジネスモデルのパソコンメーカー Dell (NASDAQ:DELL) は24日、大手チェーンストア Wal-Mart Stores (NYSE:WMT) が米国、カナダ、プエルトリコに展開している直営店と系列店 Sam’s Club で、デスクトップパソコン『Dimension』を販売すると発表した。

ただし、今回発表した小売店鋪販売はそれほど大規模なものではない。当面は『Dimension E521』だけが対象で、まずは6月10日から米国とプエルトリコにある3400か所の Wal-Mart 店において販売を開始する。消費者は、19インチモニタ付きとモニタなしのいずれかを選択できる。本体のみの価格は、Dell の直販サイトで359ドルとなっている。AMD (NYSE:AMD) の『Sempron』プロセッサを搭載したこの機種は、Dell の他製品と比較してメモリとハードディスクの容量が少なく、グラフィック性能も低いローエンドの部類に入る製品だ。

店頭販売価格は、後日 Wal-Mart が決定する。

Wal-Mart は5月に入って、家電製品売り場の改築/拡張計画を明らかにしていた。Dell は、新たに拡張した家電製品売り場に初めて製品を納入する企業の1つとなる。

Wal-Mart の家庭エンターテインメント担当副社長 Gary Severson 氏は、声明の中で次のように述べた。「Dell は実績のあるエレクトロニクス製品のブランドで、われわれが取り扱う高品質なデスクトップパソコンの品揃えを補完する、新たな製品を供給してくれる。Dell 製品を直ちに購入できるようにし、顧客の求める商品を新たに提供することは、非常に喜ばしいことだ」

一方の Dell にとって、今回の契約は小売店舗チャンネル販売モデルに参入する形となる。これは、もっと前から着手すべきだったと見る向きも多い。

株式アナリスト会社 Wall Street Strategies で小売分野を担当する Brian Sozzi 氏は、Dell が近い将来、もっと積極的により多くの店舗でより多くのモデルの販売を展開すると想定すべきだと述べ、計画通りに奏功すれば、Dell の収益力はかなり大きく変化するとの見方を示した。

一方、市場調査会社 NPD Group の産業分析担当副社長 Stephen Baker 氏はやや慎重で、今回の契約は最初の1歩に過ぎないと述べた。また同氏は、直販モデルを推進してきた Dell にとって、今回の販売契約が、不慣れな小売店舗チャンネル販売の経験を積み、それに伴うあらゆる困難を理解する手助けになると指摘した。

なお、Dell の広報担当 Bob Pearson 氏によると、同社は今も直販モデルに投資を続けており、「これまでと同様」直販モデルに信頼を置くという。Pearson 氏は、Wal-Mart で販売するモデルを増やすかどうか、あるいは別の小売店舗チャンネルを検討しているかどうかについてコメントを避け、「今後もっと多くの展開があるが、その前にまずは今回の取り組みから始めようということだ」と説明した。

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