eBay、運営ポリシー変更に対する出品者の反発や他社の攻勢に直面オークション市場も順風満帆とはいかなくなっているようだ。
eBay は2月29日、米証券取引委員会 (SEC) に提出した年次報告書の中で、同社の事業が数多くのリスクに直面しているとの警告を発した。報告書では、新規顧客をどう呼び込むかという、多くの企業が抱える悩みに加え、既存の購入者や出品者を eBay のサイトにつなぎ止めておけるかどうか、という点にも触れている。 先行きに不安を指摘したこの株主向け報告書では、潜在的なリスク要因が膨大なリストの形でまとめられており、新規顧客の呼び込みと既存顧客のつなぎ止めは、その中で eBay が表明した懸念のうちの2点にすぎない。 eBay は基本的に、自分たちがもはやオンライン オークション市場を独占する存在ではないことを認識しているようだ。eBay は報告書の中で「Eコマース市場の需要の変化」に触れ、Amazon.com や Buy.com などとの競争の激化に直面していると警告している。消費者にとってはそのおかげで選択肢が増えているわけだが、競争の激化は固定価格販売の分野で特に顕著だと同社は記している。 「われわれが最も成功した市場である米国、ドイツ、英国などで成長率が低下を続けている。この減少を食い止めるべく努力しているにもかかわらず、これらの市場およびその他の市場で成長率が低下し続け、マイナスになる恐れもある」と eBay は述べている。 顧客の流出阻止と競争の激化に関する懸念の背景には、3月末に退任する現 CEO の跡を継ぎ新 CEO に昇格予定の John Donahoe 氏が1月に発表した、出品手数料とフィードバック (評価) ポリシーの改定が出品者の反発を招き、最近になってボイコットが起きていることもある。 この改定によって、一部の出品者が支払う手数料が増えるうえ、5月以降、出品者は購入者についての否定的なフィードバックを残せなくなる。ボイコットを引き起した大きな問題はむしろこちらの方だと、オンライン オークション関連ニュースを取り上げる Web サイト『AuctionBytes.com』を運営し、eBay に詳しい Ina Steiner 氏は指摘する。 外部の調査機関は2月、今回のボイコットによって出品数が13%減少したと報告していたが、eBay は、それほど大きな影響は出ていないと主張していた。しかし、29日に SEC に提出した報告書の中で、同社は新しいポリシーが影響を及ぼす可能性を公式に認めている。 関連記事 最新トップニュース
|
|