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『MySpace Music』は Apple の牙城に迫れるか?4大レコード会社の支援を受け、もともとオンラインでの音楽鑑賞に関心が強い既存ユーザーを抱える MySpace は、デジタル音楽業界を支配する Apple にとって、これまででもっとも現実味を帯びた脅威となっている。
だが、MySpace の新音楽サービス『MySpace Music』の影響をもっとも強く受けるのは、音楽ストリーミングやソーシャル ネットワーク分野のより小規模な競合会社になるのではないかと、複数のアナリストが指摘している。 MySpace Music サービスは、広告支援モデルの無料音楽ストリーミング サービスだ。MP3 ファイルの購入とダウンロードも可能で、Amazon.com 提供の音楽プレーヤーが再生に対応している。ユーザーは独自のオンライン プレイリストを作成し、新しくなった MySpace プレーヤーを用いて自分の MySpace ページに組み込んだり、他のユーザーや有名人の作成したプレイリストを視聴したりできる。プレーヤーで曲名の隣に表示される「購入 (buy)」ボタンをクリックすれば、Amazon.com を通じて楽曲を購入できる (ただし対応 OS は『Windows』のみ)。 MySpace のユーザー層は、音楽業界の主要ターゲット層と重なる。NPD Group の実施したデジタル音楽の購入状況に関する調査によれば、ソーシャル ネットワーク経由で音楽を利用している13歳以上のインターネット ユーザーは、CD や有料ダウンロード、音楽配信サービスに1人あたり70ドルを費やしているという。ソーシャル ネットワークを利用していない人の支出額25ドルと比べると、2倍以上の額だ。 eMarketer.com の上級アナリスト Paul Verna 氏は、次のように述べている。「小売業という観点で見れば、Apple への影響はきわめて大きいと思う。Apple は依然として音楽小売市場で圧倒的な優位に立っており、この状況が突然かつ劇的に変わるとは思えない。だが、音楽消費者の一大コミュニティが、Amazon.com で直接購入するようになることは確かだ」 だが、MySpace の真の狙いはダウンロードによる音楽販売ではなく、広告展開にある。「個々の楽曲の販売もきわめて興味深いことだが、Amazon.com のアフィリエイトで得られる収入よりも、広告収入のほうが重要だ。MySpace は成功に近い場所にいると思う。というのも、大規模なユーザー基盤と強い販売力、さらには広告主とのつながりを既に持っているからだ」と、Jupiter Research の上級アナリスト David Card 氏は述べている。
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