ハートビート:内需系、小型、低バリューの企業群【下】
著者: 鈴木一之 オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2002年8月2日 00:00 付の記事
□Stockcampus発のコラム
【ニッセン、西濃運輸、ミルボン、東映アニメーション…】
カタログ通販大手のニッセン(8248)は、5月29日に中間期の業績修正を行ったが、会社側は通期の営業利益予想を51億円から91億円へとさらに上方修正した。売上高は従来どおりではあるが、中国の協力工場が集約され、原材料費の引き下げが功を奏しているという。そこから予想以上に利益率が改善したために、一気に12億円の商品評価減を営業外費用に計上することができた。現在の同社の商品在庫は健全な水準となった。このままいけば、2002年12月期の見通しは控えめなものであるから、さらなる増額修正も期待できる見通しという。
トラック業界の輸送実績はまだ低空飛行を続ける状況だが、西濃運輸(9076)の取扱高は順調に前年実績を上回っている。小型株とはいえないかもしれないが、西濃運輸の6月の輸送量は−0.8%でマイナスに落ち込んだものの、6月の取扱量・売上高の減少幅は同業他社と比較して小さいものにとどまった。順調にシェア拡大を続けていることがわかる。また、コスト削減が加速しており利益の改善も継続している。会社側の当初予想では、通期の営業利益の改善幅(単体)は26億円程度と見ていたが、すでに第1四半期で28億円の改善が見られる。最終的には期初見通しの上方修正が行われる可能性が高いようだ。
狂牛病のダメージからいち早く立ち直ったゼンショー(7550)は、すでに株価は春先から大幅に上昇している。すでに2002年2月期の時点で、牛丼チェーンは+59.8%の大幅な2ケタ増益を確保した。他の牛丼チェーン店が一斉に値下げを行い、しかも9月に狂牛病の災難を被った逆境をものともしない。連結子会社化したココスジャパンの業績も人件費の削減を進めたため、経常利益は前年比2.7倍に拡大した。西洋フードシステムズから買収した「CASA」20店舗も寄与してくる。M&Aをしてはみたが本業にうまく活用できない企業が多い。ゼンショーはこれをうまく利用して業容拡大につなげている。
美容サロンのメニューは従来からのカット、パーマに加えて、ヘアカラーが浸透して久しい。このメニュー構成の変化に対応して、ミルボン(4919)は品揃えの強化を推進している。今中間期は、褪色した髪に色味だけを補うことができる、トリートメント感覚のヘアカラー「プロマティスADO」が好評。1999年に業界トップに踊り出て以来、その地位は揺るがず、順調にシェアも拡大中である。
ポイント(2685)はカジュアル衣料中心のSPA。25坪程度の小規模なショップを全国に129店舗展開する。メンズカジュアルの「ポイント」を中心に伸びて来たが、最近は20代女性をターゲットにした「ローリーズファーム」ブランドが急成長している。2002年2月期は2度の大幅上方修正を行った。ファッション性を重視する同社は、商品は2ヵ月ごとに入れ替え、在庫を積み上げないように、十分にさばききれる量を生産・供給する。売り切れは増産よりもむしろ新アイテムでの補充を行っている。ファッション性の高さゆえ、1ブランド=100店の出店が限界と会社側も見ており、新ブランドも順次立ち上げている。
同様の例はまだたくさんあるが、この他にも業績が好調でバリュエーションが低く、投資家やアナリストからも評判のよい内需型小型企業には、マンダム(4917)、ドトールコーヒー(9952)、東映アニメーション(4816)、ロート製薬(4527)、ドウシシャ(7483)、ラウンドワン(4680)、シートゥーネットワーク(7588)、エフピコ(7947)、などが挙げられる。
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