PeopleSoft を51億ドルで買収、Oracle が申し出データベース大手 Oracle (NASDAQ:ORCL) は6日、企業アプリケーションソフトウェア会社 PeopleSoft (NASDAQ:PSFT) の発行済み株式の全てを現金51億ドルで買い取ると申し出た。ソフトウェア業界全体を揺るがすような敵対的買収提案だ。
この PeopleSoft は2日、同業の J.D. Edwards を17億ドル相当の株式交換で買収すると発表したばかりだった。そして翌3日には、Invensys が傘下のソフトウェア会社 Baan を、Cerberus Capital Management と General Atlantic Partners からなる投資グループに売却することに同意したと発表するなど、ソフトウェア業界の再編・統合が急速に進みつつある。 Oracle が PeopleSoft 買収提案を明らかにしたのは6日午前、第4会計四半期 (3月-5月期) の業績が大方の予測と同水準かそれを上回るとの見通しを発表した席だった。同社は、PeopleSoft の株を1株16ドルで買い取る提案を行なった事実を公表した。PeopleSoft 株16ドルというのは、同日の寄り付き値に比べ6%高い。 これに対し PeopleSoft は同日夜、声明を発表。その中で、社長兼 CEO (最高経営責任者) の Craig Conway 氏は、Oracle の提案を次のように非難した。「極悪非道な行動の経歴を持つ会社による極悪非道な行動だ。わが社が2日に発表した J.D. Edwards 買収計画を壊そうとする意図が明らかに見て取れる」 Oracle の取締役副社長兼 CFO (最高財務責任者) Jeff Henley 氏は、6日朝の電話会議で、同社が PeopleSoft のソフトウェアを新規顧客に対して積極的に販売するつもりはないと発言。PeopleSoft 全製品のサポートは続けるが、一番の狙いは PeopleSoft 製品の機能を『Oracle eBusiness Suite』の将来版に組み込むことと述べていた。 Oracle 会長兼 CEO の Larry Ellison 氏は6日、次のように述べている。「ライセンス売上が急速に落ち込んでいる PeopleSoft の業績から見ると、J.D. Edwards の買収合併はギリギリの手持ち資金で行なわざるをえず、危険なものと思う。わが社による買収提案は、もっと安全だ。株主は、1株あたり16ドルを得て、それを合併後の会社に投資することもできる」 Ellison 氏は、その点から見て、同社による買収提案が当事者全てにとって良いものだと言う。しかし、アナリストの中には、Oracle にとって脅威となりかねない野心的な合併話をつぶす手段に過ぎない、との意見もある。つまり、ERP 関連の最優良顧客企業を持つと評判の高い J.D. Edwards の買収に PeopleSoft が成功すると、同分野では Oracle と SAP や Microsoft には、実質的に「食べ残し」程度の顧客企業しか残らなくなる、というのがそれらアナリストたちの見方だ。 PeopleSoft は、Oracle が出した買収提案について、自社が過去数年間にわたって Oracle から奪ってきた市場シェアを潰す意図だと反発するとともに、やはり中小企業向け ERP 製品に強い J.D. Edwards を買収する PeopleSoft の計画を邪魔しようとの意図があると非難している。 関連記事 最新トップニュース
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