予言の力言葉の力は絶大です。
それが心の中で思ったことであれ、
外に向けて発せられたものであれ、
言葉は思いもよらないところで我々の将来に影響を与えてきます。
一般的には言葉にしたことは全て現実化に向かうと言われていますが、
こと市場に関する限りはそうでない側面が多くなります。
逆に、言ったことが全く実現しない力になることが多くなります。
社会心理学を勉強された方はご存知だと思いますが、 将来のことに関して言葉にしたことが、 逆に現実とならない力を持ってしまうことがあります。 これは「自己破壊的予言」と言われています。 予言が社会に準備機会を与えてしまって、 逆にその予言が現実化しないということがその理由です。 簡単な例では、 「今年は大豆が供給過剰になるぞ」とする予想が広がると、 農家は価格の下落を恐れて減産に走り、 逆に供給過剰どころか品不足になってしまうなどがあります。 これは市場一般に適応できる発想で、 市場の有力予想は、 それが有力であればあるほど、 常にはずれとなる力を内在していると考えるのが筋となります。 最近の市場の予想(予言)は交錯しています。 下落危機をあおるもの、 年末に向けた大幅上昇を予測するもの、 強弱拮抗で有力な予想はありません。 こうした時には、市場も交錯します。 市場は常にきれいな上下を見せるものではありません。 そうして皆が「しばらくわからないなあ」と思い、市場参加者は減っていき、 動きも調整的となります。 市場の例は、予言と社会との関係を示してしますが、 これを個人の範囲に限定することも可能です。 例えば、市場での成功を夢見て(一種の自分に対する予言)相場に参加すると、 逆に失敗してしまうということがあります。 多少観念的で恐縮ですが、 心理的な構図の背景として、 大成功を夢見ると「欲」や「執着」の心が大きくなってしまって、 合理的な判断が出来なくなってしまうことが考えられます。 では、逆に失敗を考えて相場に参加するとどうでしょうか。 非常に挑戦的な試みですが、 失敗を夢見て相場に参加するという人は存在そのものが矛盾しています。 また、失敗を考えると逆に恐怖心が大きくなってしまい、 利益の最大化の達成は困難になり、 こちらでは想像の現実化の力が働いてしまい、 これではうまくいきません。 予言が実現の方向に向かうかどうかが判断できれば、 予言や将来に関する言葉には断然使い道が生まれてきます。 これは相場のことばかりでなく、 日常や生活のあらゆるシーンに応用可能かと思われます。 特に、目標設定の際には少し言葉が持つ影響について考えてみると、 叶わぬものも断然身近なものに変化するかもしれません。 (記事執筆:桜井信一郎) 本情報は、投資判断の参考情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的にしたものではありません。銘柄の売買判断は必ず自己責任において行ってください。 最新トップニュース
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