Webファイナンス 2004年4月21日 00:00

Siebel、銀行業界の技術更新を見越して Eontec を買収

著者: Colin C. Haley  オリジナル版を読む
2004年4月21日 00:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

ビジネスソフトウェア大手 Siebel Systems (NASDAQ:SEBL) は20日、銀行向けソフトウェア/ソリューションの Eontec を現金7000万ドルで買収したと発表した。銀行業界で「技術更新」が増えると見越しての買収だ。

この買収金額は、Eontec が今後12か月にわたって、売上高と商品開発および顧客満足度について目標を達成すれば、6000万ドルが上乗せされる。

Eontec は、1994年に銀行業務用の技術サービス会社として創業。1998年に、支店用/オンラインバンキング用/コールセンター用/マルチチャネル融資部門用という複数のソフトウェアが入った J2EE ベースのスイート製品を開発した。本社はアイルランドの首都ダブリン。英国、ドイツ、スペイン、チェコ、米国、カナダ、日本、韓国、シンガポール、オーストラリアにもオフィスを持つ。

Siebel は、Eontec 製アプリケーションについて、自社が個人金融部門を介して販売しているビジネスインテリジェンス (BI) 製品および顧客関係管理 (CRM) 製品と緊密にかみ合うと評価。Eontec 買収によって、同業他社 ── Fidelity National Financial (FNF) や S1 および ARGO Data Resource など ── に比べてより充実した品揃えを提供できると自信を見せる。

そして、買収のタイミングも絶好だと述べている。それは、銀行支店における IT 関連投資が伸びるという予測があるからだ。たとえば、調査会社 Tower Group は、2001年から2005年にかけて年平均10%伸びると予測している。

それに加え、銀行業界にはマルチチャンネル バンキングに移行する動きもある。マルチチャンネル バンキングでは、発生源がどこか ── Web サイト/コールセンター/支店/ATM (現金自動預入支払機) ── にかかわらず最新の顧客情報を追跡および提示できるアプリケーションが必要であり、Siebel にとっては追い風となるからだ。

Eontec の顧客は9社 (Bank of IrelandCIBC ほか) しかなく、それもほとんどが欧州にある。しかし、Siebel は、銀行業界は動きが遅かったため IT 関連のインフラおよびアプリケーションの更新時期に来ており、ビジネスチャンスがあると見ている。



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