Sun Microsystems (NASDAQ:SUNW) の Linux ディストリビュータ買収の動きが、少なくとも当分は後退した模様だ。
21日付け記事でお伝えしたように、同社は企業向けポートフォリオ強化を狙って MontaVista Software を買収する動きを見せていた。MontaVista は、組み込み用 Linux および通信事業者向けのプラットフォームを手がけている。
しかし、両社経営幹部間の予備交渉が立ち往生してしまったことが分かった。原因は、MontaVista の CEO (最高経営責任者) Jim Ready 氏がまだ売却に乗り気でないようだからだ。
「両社はまだ交渉中だが、聞くところによると、Sun が MontaVista の価値を適正に評価していないのだという」と、両社の交渉に詳しい筋は述べている。
MontaVista の「適正な価値」(もしそれが正に両社の意見が食い違っている点であれば) とは何か?
おおざっぱに言えば、通信事業者向け市場は Linux 事業者や Microsoft (NASDAQ:MSFT) がまだあまり手を付けておらず、この点で MontaVista は Sun にとって魅力的な買収相手だ。アナリストの中には、Sun が大企業や小中規模企業向けサーバー市場で Red Hat や IBM と互角に戦うことは不可能であり、デスクトップ分野で MontaVista を利用しても成功する見込みは少ない、という意見もある。
一方、より多くのアナリストは、Sun が MontaVista の技術および販売チャンネルを獲得すれば、VoIP 市場や通信市場にかなり手際よく進出できると見ている。
いずれにせよ、1つ確かなことは、Sun が株価上昇の勢いを保つため組み込み用 Linux 事業者の買収を必要としていると、アナリストたちが明言できないことだ。