Qwest 案を断わらなければ買収から撤退も、Verizon が MCI に通告Qwest Communications International (NYSE:Q) と MCI (NASDAQ:MCIP) の買収で競合している Verizon Communications (NYSE:VZ) は4日、MCI の取締役会に対し、Qwest の示した買収案に色気を示すようであれば、Verizon は MCI 買収から手を引く旨を通告した。
同書簡で Verizon の CEO を務める Ivan Seidenberg 氏は、「MCI 取締役会がもし Qwest 案をより優れていると断じるならば、MCI 取締役会は長期的な企業体力と存続性よりも、短期投資家の利益主導によって判断を下したものと見なす。万が一にもそのようなことになるのなら、当社としては MCI 買収にこれ以上関心を持てない」と述べている。 一方 Qwest は MCI に対し、買収案と併せて自社の財務状況に関する文書を提示した。この財務状況の報告書は、Qwest に MCI を買収するだけの十分な資金力があり、買収合意に至れば、「新規顧客獲得のために積極的な事業展開を行ない、必要な設備投資や次世代サービスを拡張」するに足る力があることを示そうとしたものだ。 Qwest は3月31日、すでに買収総額76億ドルで合意に至っている MCI と Verizon の買収契約を覆そうと、改めて MCI に対し買収提示額を90億ドル近くにまで引き上げ、検討を迫った。 Qwest 会長兼 CEO の Richard Notebaert 氏はこれまでも、MCI の取締役会に対し、取締役会は企業経営を株主に任された立場で、株主利益を追求する義務があり、MCI はこの点において Qwest の買収条件を適正に評価してこなかったと、絶えず公言して Qwest 案の受諾を求めてきた。 Notebaert 氏は1日、MCI の取締役会に送付した書簡の中で、次のように述べている。「MCI の取締役会には、えこひいきを止め、市場競争の原則を歪めることなく、透明性のある公平な判断を、好機を逃すことなく下していただきたい」 Notebaert 氏のこのような婉曲的な言い回しに、MCI の取締役会は快く思わないだろうが、同氏の狙いは別のところにある。この書簡は、MCI の取締役会というよりもむしろ MCI の株主を念頭に置いたもので、MCI の株主の多くから、Qwest より提示額の低い Verizon と買収合意を結んだ MCI 取締役会に対して不満の声が挙がっていることを受けての作戦だ。 「複数の MCI 大口株主が、わが社の条件のほうが優れていると考えている点に、興味を抱いている。わが社が MCI にもたらそうとしている利益を株主に与えようとしない行為は、どのようなものでも取締役会が負う信任義務の不履行にあたる」と Notebaert 氏は述べた。 Qwest は、買収提案の最終期限を5日と定めていたが、MCI から多少なりとも好感触が得られれば、同社が最終期限をさらに延ばすことはほぼ間違いない。 関連記事 最新トップニュース
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