MCI 買収合戦、一転して Qwest 優勢かQwest Communications International (NYSE:Q) と Verizon Communications (NYSE:VZ) による、MCI (NASDAQ:MCIP) 争奪戦が新たな局面を迎えた。
Qwest は21日に、MCI に対する買収金額を8億ドル増額して総額97億ドルとする新たな買収案を提示し、新たな買収案の検討期限を23日午後5時と設定していた。しかしこの検討期限を待たずして、MCI 取締役会は23日昼頃、Qwest 案の方が Verizon 案より優れていると判断したことを発表した。これまで MCI 取締役会は、Qwest 案について、金額規模こそ Verizon 案より大きいが、長期的な不安要素が多いとして再三に渡り突っぱねてきた。それを考えると大きな方向転換だ。 MCI の発表によると、Verizon は買収条件改定のために5営業日 (29日まで) の猶予があるという。また Qwest の提案においては、MCI 取締役会が現在の Verizon 案推奨を変更するのに、5月3日までの猶予を設けているので、まだ状況は流動的といえる。Verizon の選択肢としては、買収条件を変更して MCI 取締役会の支持を得るか、株主投票に持ち込むなりして、買収を進めるほかに、最終合意で取り決めた違約金2億4000万ドルを受け取って、MCI 買収を断念する形も考えられる。 Qwest の買収案は、現金と株式交換によるもので、MCI 株式1株あたり30ドル相当と、ついに大台に乗せた。内訳は、MCI 株式1株につき、現金16ドルおよび14ドル相当の Qwest 株と交換するという。 Qwest 会長兼 CEO の Richard Notebaert 氏は、MCI の取締役会に宛てた書簡の中で、今回の修正案は、MCI 株式1株あたりの買収相当額を2.50ドル増額するものと述べ、また合併後の新会社について、さらなる流動性を求める MCI 取締役会に応え、10億ドルの資金を追加することも示した。 これに対し MCI は21日、すでに Verizon との合併を選択するとの意思表示を示しているものの、今回 Qwest が提示した買収案を再検討するとの声明を発表した。Notebaert 氏は、東部標準時夏時間で23日午後5時を期限として、MCI が Qwest の提示内容を Verizon による総額76億ドルの買収案よりも優れていると判断しなかった場合には、買収案を取り下げると述べていた。 さらに21日の動きとしては、Verizon が声明の中で、「当社は今も変わることなく、Verizon こそが MCI の最良のパートナーだと確信している。当社は委任状とりまとめの手続きを進めるにあたり、状況評価を続け、株主の承認を確実なものとして当社の買収手続きを完了させるために、適切な時期に必要な措置を取る」との意向を示している。 Qwest は MCI と Verizon が2回目の買収合意を結んだ後、それまでの買収額を上積みして提示したが、MCI は6日にこれを拒絶している。 関連記事 最新トップニュース
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