Verizon、MCI 買収条件変更期限を経過するも音無しの構えMCI (NASDAQ:MCIP) 買収で、Qwest Communications International (NYSE:Q) と競い合ってきた Verizon Communications (NYSE:VZ) だが、買収案変更期限の4月29日を過ぎたものの、結局何の発表も行なわなかった。
残る可能性としては、MCI 買収の方針を変えず、MCI 取締役会がこれまでの買収案推奨を Qwest 案に変更するまでの期限5月3日に合わせて何か動きを示すか、このまま株主投票に持ち込むという形が考えられる。もちろん、MCI を見限って違約金を取ることも可能性の1つだ。 なお Qwest は4月29日午後、同社側の委任状取り付け担当の調べとして、MCI の発行済み株式の50%以上を保有するという株主たちが、Qwest 案に賛意を示していることが分かったと発表した。 MCI 取締役会は4月23日、現金と株式交換で総額97億ドルという Qwest 案のほうが、それまで支持してきた76億ドルの Verizon 案よりも優れていると発表している。MCI の多くの株主にとっては、当然ともいうべき判断だ。 MCI は Verizon に対して、提案を変更するための期間として、29日いっぱいを期限に設定していた。業界観測筋の多くは、Verizon が新たな買収案を提示するものとみていたが、結局何も発表はなかった。 Verizon が提示額を引き上げる場合、必ずしも Qwest 案の97億ドルに届かなくても、MCI 取締役会の支持を得る可能性はある。Verizon の債務が Qwest よりも少ないことなどから、MCI 取締役会は以前から Verizon との合併を望んでいたからだ。 Qwest と Verizon が MCI 買収に執着するのは、MCI が政府機関や企業と大型 IP データサービス契約結んでいるためだ。また、通信業界で競合する SBC Communications (NYSE:SBC) と AT&T (NYSE:T) の合併が進んでいることから、いずれも業界再編の波に乗り遅れたくないとの思惑もある。 Qwest と Verizon はどちらも、MCI の持つ利益率の高い長期契約が、将来の成長に不可欠と考えている。ケーブルサービス業者や VoIP の新興企業、そして移動体通信事業者などが、Verizon の従来の事業分野に進出しつつあるためだ。 どちらが MCI を買収するにせよ、合併手続きが終わるまで、規制当局の承認獲得などで、おそらく最短でも1年はかかるだろう。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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