報道によると、Comcast と Google は、AOL への出資額をおよそ200億ドルに設定する見通しだという。これほど高額の出資はほかではまず考えられないが、それは Comcast と Google の側に、とりわけ AOL の Web ポータル『AOL.com』に出資したいという狙いがあるためだ。AOL はポータルを基本的に無料とする一方、先述のダイヤルアップ接続サービスでは、インターネット接続と会員向けコンテンツに月額料金を課しており、これまで売上の大部分をその収入に頼ってきた。
Comcast と Google による出資が実現すれば、非常に強力な組み合わせとなるのは間違いない。それはすなわち、AOL (および Time Warner の) 莫大なコンテンツ資産に、Google の人気検索サービスと Eメールサービス、それに Comcast 独自のポータル、およびビデオ配信/通信事業の専門知識が加わることを意味するからだ。
インターネットメディア調査およびインターネット市場調査会社 Nielsen//NetRatings (NASDAQ:NTRT) が発表した9月の月間ランキングを見ると、MSN、Google、AOL はそれぞれ、最も人気の高い Web ブランドの3位から5位を占めている。AOL/Google、もしくは AOL/MSN の統合が実現すれば、Web ユーザーへの実質到達率がそれぞれ72%、79%にのぼる最大規模の Web サイトが誕生する。AOL と Google の場合は1億700万人、AOL と MSN の場合は1億1800万人の訪問者を、それぞれ獲得する計算だ。
今週はほかにも、インスタントメッセージ (IM) サービスの相互接続に関する Microsoft と Yahoo! の提携や、Microsoft と RealNetworks の訴訟和解に伴う複数分野での提携などの発表が相次いでおり、大手メディア企業は互いに手を組むことについて、かつてないほど意欲的になっているようだ。
Google/Comcast と AOL が提携すれば、Yahoo! と Microsoft にとって手ごわい競合相手となる。AOL は先述のとおり、Microsoft とも事業統合に向けて交渉中との噂がある。