HP、シングルサインオンの Trustgenix を買収へHewlett-Packard (HP) は11月30日、提携関係にある連携型 ID 管理ソフトウェア会社 Trustgenix を買収することで両社が基本合意したと発表した。連携型 ID 管理の分野では、企業の枠を超えて安全な情報アクセスを顧客に提供しようと、大手ベンダーによる買収が続いており、今回の動きもその流れの中にある。
Trustgenix は、シングルサインオン ソフトウェアを作っている。シングルサインオン ソフトウェアとは、異なるプロバイダがインターネット上で発行するアカウントを連携させることによって、1回の安全なユーザー認証だけで以後は認証手続き無しにそれらサイト全てにアクセスできるようにするものだ。Trustgenix の製品は、『SAML』『Liberty ID-WSF』『Liberty ID-FF』『WS-Federation』など、主要な連携型 ID 認証標準仕様すべてに対応している。 HP (NYSE:HPQ) は、すでに自社の ID 管理製品『OpenView Select Federation』に Trustgenix のソフトウェアを採用しており、Trustgenix の買収は道理にかなう。 Select Federation は、ユーザーが連携グループ内の別サイトに移動しても、ユーザーを認識し、そのユーザーの情報や ID に基づいて、安全かつ各人に合った使用感を提供する。 HP は、OpenView ソフトウェア製品群に Trustgenix の資産を組み込み、さまざまなシステム上にある情報への安全なアクセスを、企業ユーザーがパートナー企業に提供できるようにするという。 買収の金銭的条件については明らかにしていないが、HP は30日以内に買収手続きを完了できると見込んでいる。 同社にとって今回の買収は、管理ソフトウェア製品群強化の一環だ。同社は、9月にもストレージ管理ソリューションの AppIQ および資産管理ソリューション Peregrine Systems の買収を発表していた。 連携型 ID 管理は、通信業界や金融サービス業界あるいは製造業界の企業のほか、政府機関や自治体などの関心が高いものであるため、HP、Oracle、BMC Software、CA、IBM など大手ベンダーが同分野の強化に力を入れている。 実際、HP にとって ID 管理関連の買収は Trustgenix が最初ではない。 HP は2004年に TruLogica を買収し、複数の技術システムをまたいでユーザー権限を管理できるよう OpenView 製品を強化していた。 Oracle も、今年3月に Web サービス向けシングルサインオン ソリューション会社 Oblix を買収し、11月にも ID 管理の Thor Technologies と OctetString を買収するなど、活発な動きを見せている。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
|
|