Alltel が固定電話事業を売却、移動体通信専業に米国第5位の通信事業者 Alltel (NYSE:AT) は9日、固定電話事業を分離して VALOR Communications Group (NYSE:VCG) に約91億ドルで売却し、移動体通信事業に専念すると発表した。固定電話事業売却後も、米国の通信事業界5位の地位は変わらない。VALOR Communications Group は、子会社の VALOR Telecom を通じて米国西南部4州 (テキサス/オクラホマ/ニューメキシコ/アーカンソー) で、広範なサービスを提供している通信事業者だ。
売却手続きは、米連邦通信委員会 (FCC) 、米内国歳入庁 (IRS)、影響を受ける州の公共事業委員会 (PUC)、および株主の承認を必要とする。 固定電話事業の売却は、通信事業界において急速に進む技術革新に対応する動きだ。以前、移動体通信サービスと固定電話サービスはきわめて似通っていたため、1社が両方の事業に対応することができた、と Alltel の社長兼 CEO (最高経営責任者) Scott Ford 氏は言う。しかし、今ではその事情が変わり、両事業について別々に設備投資をせねばならなくなったことを考慮すると、別企業に分離して事業を行なう方が理にかなう。 Ford 氏は、移動体通信専業になった後も Alltel の社長兼 CEO 職にとどまる。同氏は、記者会見で次のように述べている。「(両事業を続ける場合) 今後2年から5年にかけて、大きく異なる種類の投資を行なわねばならない。その両方を1社が運営し、一部の顧客には最適化しても他の顧客には最適とは言えないサービスを提供するよりも、2社に分離するのが得策と考えた。そうすれば、通信サービスプロバイダとして両社が行なってきた投資の恩恵を、それぞれの顧客が十分に享受できるからだ」 VALOR は、Alltel の固定電話事業を買収して合併新会社となる。新会社の社長兼 CEO には、Alltel の副社長兼 CFO (最高財務責任者) Jeff Gardner 氏が就任することになっている。Gardner 氏によると、新会社は、VALOR の名を残すか新しい名前に改称するか、今後半年以内に決める予定だという。 今回のニュースを受けて、Alltel が固定電話事業を売却する真意について、業界内に憶測が出ている。つまり、自社を、Verizon Wireless や Sprint Nextel、あるいは Cingular Wireless などといった大手移動体通信事業者から見て、より魅力的な買収対象にしようと狙ったためではないか、との見方だ。 関連記事 最新トップニュース
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