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Red Hat と JBoss の合併に潜む問題とその見通し『Linux』ディストリビュータの Red Hat が、オープンソース ミドルウェア会社の JBoss を買収すると発表したことは、すでにお伝えした通りだが、業界アナリストらは、同買収に関するメリットとデメリットについて、さまざまな見解を示している。
JBoss 買収により、Red Hat がさまざまな面で利益を得ることは明らかだ。しかし同時に、企業文化統合の問題や、IBM との関係に亀裂が入る恐れなど、複数の問題が潜んでいる可能性もある。 IT 分野のコンサルティング会社 Burton Group のアナリスト Anne Thomas Manes 氏は、この買収のマイナス面としてパートナー関係の問題と、両社の企業文化に関する問題という、解決しなければならない課題が存在すると指摘した。 同じく IT コンサルタント会社 Forrester Research の上級アナリスト Michael Goulde 氏も、オープンソースに対する両社の哲学、戦略、文化は異なっており、合併してお互いが補いあうには、これらの問題を解決しなければならないと述べた。 問題は企業文化の統合だけではない。Red Hat と JBoss の合併により、両社の既存提携先との関係に影響が出る可能性がある。 Red Hat は、複数のミドルウェア企業と優先パートナー契約を結んでいるが、その中の1社が IBM だ。そして IBM のアプリケーションサーバー『WebSphere』は、JBoss の製品と競合している。IBM から、Red Hat の JBoss 買収に関するコメントは得られなかった。 Forrester の Goulde 氏は、IBM が両社の合併をおそらく問題視しないとの見方を示す。 「この買収により、JBoss 製品の (Red Hat 環境における) 動作検証が容易になる。そして、Red Hat はサービス指向アーキテクチャ (SOA) 戦略の完全配備に必要なコンサルティングサービスを提供できない。その結果、IBM にとってはコンサルティング需要が生まれる可能性がある」と Goulde 氏は語った。 Buton Group の Thomas Manes も、IBM については同様の見方をしているが、同じく Red Hat の優先パートナーで、アプリケーションサーバーなどミドルウェアを手がける BEA Systems および Oracle は、Red Hat と JBoss の合併によって割を食うことになりかねないと述べた。 一方 JBoss は、企業向け Linux 市場で Red Hat と競合する Novell と提携を結んでいる。しかし Novell は、JBoss が Red Hat の傘下に収まったとしても、提携関係を継続する模様だ。 Novell の広報担当 Bruce Lowry 氏は取材に対し、同社が多くの企業と提携しており、アプリケーションサーバーに関して、プロプライエタリ製品、オープンソース製品を問わず、さまざまな製品をサポートしていると語った。同社は、IBM の WebSphere、BEA Systems の『BEA WebLogic Server』のほか、JBoss の『JBoss Application Server』や、Apache Software Foundation の『Tomcat』および『Geronimo』などをサポートしている。 Novell は次のように語った。「われわれは、JBoss と適切な契約を交わしており、その契約を喜んで継続する予定だ。顧客のオープンソース採用決定を支援するわが社のアプローチは、完全に顧客優先だ。当社は、顧客から要望のある製品群のコンポーネントを提供し、サポートし続ける」 関連記事 最新トップニュース
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