Oracle、通信業界向け請求および売上管理システム会社の買収へOracle (NASDAQ:ORCL) は12日、請求および売上管理システムの Portal Software を買収することで両社が合意に至ったと発表した。買収は現金による株式公開買付けで行なう。Oracle の提示額は1株あたり4.90ドルで、総額は約2億2000万ドルとなる。
Portal は、Oracle のデータベース上に構築した請求および売上管理システムを、通信およびメディア業界向けに世界規模で提供している。同システムを利用し、固定電話/移動体通信/ブロードバンド/ケーブル/VoIP/IPTV/音楽/ビデオなどのサービスを管理できる。 Portal の広報担当 Kevin Payne 氏によると、同社の年間売上は平均で1億2000万ドルないし1億4000万ドルの範囲だという。 Oracle の社長 Charles Phillips 氏は、「当社と Portal が融合することにより、初の包括的な企業向けソフトウェアスイート パッケージ製品を、通信業界にもたらす」と述べている。 Phillips 氏は、「現在、世界中で90%以上の通信会社が、当社の技術とアプリケーションを用いている。そうした通信業界の当社顧客にとって、請求システムは当然あるべき補完的な付加要素だ」と説明した。 Oracle は今回の買収を含め、これまでの買収で得た強みを、垂直市場戦略のさらなる展開の足がかりにしている。 調査会社 Forrester Research の企業向けアプリケーション調査グループ担当副社長 Paul Hamerman 氏は、取材に対し次のように述べた。「Oracle は、請求および売上管理のような、コアプロセスに的を絞った補完的かつ業界に特化した各種プロセスにより、財務および人事業務という後方業務における存在感と、Siebel Systems の買収で得た顧客関係管理 (CRM) 能力を強化している」 「今回の Portal 買収は、電気通信市場に焦点を合わせたものだ。Oracle は同市場向けアプリケーションで、優れた存在感を得ている。これは主に、PeopleSoft 買収で獲得したものだ」 Oracle によると、ソフトウェア支出において通信およびメディア市場は4番目に大きな市場で、さらに請求および売上管理は顧客の最大投資分野だという。 Portal の主要顧客には、France Telecom、XM Satellite Radio、Vodafone など通信関連の大手が名を連ねている。 Oracle は声明の中で、最も利益を上げている通信会社上位20社のうち、17社が同社のアプリケーションを運用していると述べた。さらに、Siebel ブランドの通信業界向けアプリケーションは、同業界のコールセンターや顧客サービス業務における定番となっているという。またデータベース製品についても、通信業界では『Oracle Database 10g』が主要データベースの地位を得ているほか、『TimesTen』は同業界において最も普及しているメモリ常駐データベースだと、同社は述べている。ほかにも、同社のサービス指向アーキテクチャ (SOA)『Fusion Middleware』は、固有のネットワークに依存しない標準仕様を用いた、次世代ネットワーク用のサービス配信プラットフォームとして、最も早く成長しているという。 Oracle の請求および売上管理分野に対する注力という方針のもと、Portal (経営陣および従業員) は国際的な通信業界向け事業を専門に手がける部門となる。Portal 創立者兼 CEO の Dave Labuda 氏は、新部門の CTO (最高技術責任者) に就任し、Portal の国際営業/サービス/マーケティング担当副社長 Bhaskar Gorti 氏が、ゼネラルマネージャとして新部門を率いる。 関連記事 最新トップニュース
|
|