Microsoft (NASDAQ:MSFT) は18日、『Windows』用ユーティリティを開発している Winternals Software (株式非公開) の買収を発表した。Microsoft にとって Winternals 買収の主な理由の1つは、優秀な人材の獲得にあったようだ。なお買収条件は明らかになっていない。
OS の設計およびアーキテクチャ分野の第一人者として名高い Mark Russinovich 氏と Bryce Cogswell 氏が1996年に創立した Winternals は、商用の企業向けシステム管理ツールを手がけるほか、コミュニティサイト『Sysinternals』を運営し、無料のツールを配布している。
買収を通じ、Russinovich 氏はテクニカル フェローとして Microsoft のプラットフォームおよびサービス部門 (PSD) に加わり、また Cogswell 氏はソフトウェアアーキテクトとして、Microsoft の Windows Component Platform Team に加わる。
Russinovich 氏が就任するテクニカル フェローとは、『Windows NT』カーネルの設計を指揮した開発者の1人 David Cutler 氏をはじめ、Microsoft の中でも非常に限られた人物だけが持つ称号だ。また Cogswell 氏にも、ソフトウェアアーキテクトとして大きな期待が寄せられている。
両氏は手始めとして、次期 OS『Windows Vista』のバグ修正作業に着手する。そして同社 PSD のアーキテクト Jason Garms 氏によれば、Russinovich 氏はさらに Windows の将来的な技術面の指揮を助けるという。
PSD の共同社長 Jim Allchin 氏は買収発表の声明の中で、「以前から Mark には注目していた」と述べている。
Allchin 氏はさらに、「システム復旧およびデータ保護分野で両名が成し遂げた成果は、彼らが今後の Windows にもたらす考え方と技術を物語っている」と付け加えた。
今回の買収は、Microsoft が2005年に P2P 型コラボレーション製品の Groove Networks を買収し、創立者の Ray Ozzie 氏を獲得した事例とよく似ている。Ozzie 氏は Microsoft の CTO (最高技術責任者) に就任し、最近同社会長の Bill Gates 氏が経営第一線から退くことを受け、最高ソフトウェアアーキテクトの役職を引き継いだ。