| Webファイナンス | 2006年12月5日 12:30 |
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オンライン決済ビジネスの魅力とは――J-Payment 清久健也氏 著者: 須田仁之 オリジナル版を読む ▼2006年12月5日 12:30 付の記事 □国内internet.com発の記事 Eコマース(EC)の機能の中で、最も重要ともいえるのがオンライン決済だ。今回はオンライン決済業界の中でも EC にフォーカスしているベンチャー企業「J-Payment」代表取締役の清久健也氏に、起業の経緯や今後の戦略を伺った。 須田:清久さんは、前職が大手広告代理店のバリバリの広告営業マンだったとお伺いしていますが、なぜベンチャーを起業、なかでもオンライン決済という事業に取り組まれたのですか。
清久:入社前から起業するつもりだったんですよ。ただ就職先も業界最大手の企業だったので、良い社会人経験になったと思っています。入った当初は5年くらいで起業する予定だったんですけど、仕事が面白くてなかなかやめられなかったのを覚えています。 なぜ IT ベンチャーなのか、オンライン決済なのかというご質問はよくいただくんですけど、私はもともと理系の人間。小さい頃からプログラミングとか良くやっていました。その頃から、「コンピュータ」と「金融」は相性が良いと直感的に思っていたんです。金融は数字の世界ですからね。インターネットが出てきたときに、決済もこの上に乗ってくると確信しました。EC の決済というマーケットは必ず成長すると。 須田:確かに決済マーケットは急成長しましたね。相性が良いと直感的に思われていたのは驚きです。ただ、決済と聞くと「裏方」的なイメージもありますが、ビジネスとしての面白さはどんなところにあるのでしょうか。 清久:そういったイメージも確かにあるかもしれませんね。私はプログラミングのコードを一行一行書き上げるように、コツコツ努力していくのが好きですから、イメージは余り気にしていません。オンライン決済は本当に薄利多売ですけど、EC サイト運営者といった顧客が少しずつだが確実に増えていく、サイト運営者が増えれば当然決済も増える、まさにストック型ですね。私の性格にもとてもフィットしていると思っています。 またオンライン決済をやっていると、EC 業界の動向がわかる。まさしく「裏方」だからこそわかるのかもしれません。詳しくはもちろん言えませんが、最近は健康食品の人気が特に高い。化粧品もネット上ですごい勢いで流通し始めている。こういったデータが蓄積されていくことって、将来的にすごい価値になると思うんです。だって今何が一番売れているか、次に売れそうなのがどんなものか、データを見ていれば手に取るようにわかってしまう。この知識というか、ノウハウはこの業界にいるまさに醍醐味ですね。 須田:なるほど、EC のデータとノウハウまでたまってきているのですか。そういえば先日、「ナンジャおとりよせパラダイス」というサイトの EC サイト構築と運営業務を開始されたとお聞きしましたが。 清久:はい、2006年夏から開始しています。ナムコさんは「ナンジャタウン」や「スイーツフォレスト」といったテーマパークにて、全国各地の「美味しいモノ」を集めてプロデュースした事業モデルで成功されています。今回はそのコンセプトに沿った、オンラインの「お取り寄せ専門 EC ショップ」を開設したんです。 お取り寄せというのは、一見簡単に見えるかもしれないですが、お客様が沖縄にあるパン屋さんのパンと、北海道の洋菓子屋さんのチーズプリンを一緒に頼む場合もありますよね。それに同じお店から買うとしても、商品によっては要冷凍だったり、常温だったりもする。伝票が何枚になるか想像してみてください(笑)。今回は、決済と物流システムと直接接続することで、買う側のお客様にも、売る側のお店さんにもスムーズなシステムをご提供できたと思います。 須田:EC サイトへのノウハウの提供にも力をいれてらっしゃるのですね。オンライン決済会社は、決済だけに特化しているのかと思っていました。 清久:先に業界のお話をすると、決済代行業界は大手から中小まで、多くのプレイヤーがいます。中小の代行会社では淘汰もすでに始まっているぐらいです。ですので私自身は、明確な付加価値を提供できる会社のみが生き残ると考えています。当社は、決済を軸として、EC サイト構築のコンサルティングを行ったり、EC サイトへ人を誘導するマーケティングのお手伝いもしています。 また、一旦 EC サイトの顧客になってくださった方へのフォロー、つまるところ CRM ですね、こういったところも手伝いしています。つまり、集客・購買・顧客維持までトータルでバックアップさせていただきます。もちろん、主軸である決済に関しても、様々な決済手段を統合的に管理できるような便利なシステム、そして何よりも皆さんが安心してお買い物ができるようなセキュアな決済システムを日々構築しています。 須田:使いやすくてセキュアなシステムと、マーケティングの支援ということですね。さて、経営的なところをお伺いしますが、オンライン決済会社では、GMO PG や SBI ベリトランスなど上場会社もありますが、上場は視野にいれてらっしゃるのですか。 清久:IPO はもちろん目指しています。決済会社はビジネス上、安心と信頼が必要ですからね。やはり多数の株主に対して経営責任が伴う上場企業という信頼感は、何にも代えがたいと思っています。資金調達という意味でも、セキュアでより便利なシステムの開発にもさらに資金を投じることができます。決済会社として、システムへの投資は、不断の努力だと思っていますから。さらにマーケティング支援にも人の増員も含めて、どんどん力を入れていきたいですね。 須田:最後に一言、お願いします。 清久:オンライン決済は、黎明期から10年以上たってきて、データやノウハウも大分たまってきています。インターネットの世界では、「Web2.0」ですが、決済の世界では「Payment2.0」の時代が近づいてきたと私は思っています。決済を軸として、今後はデータの分析や、ノウハウを通じて EC サイトを運営されている方々にさらなるサービスを提供していきたいですね。 |
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