NYSE、新たなリアルタイム株価情報提供サービスを申請ニューヨーク証券取引所 (NYSE) を運営する NYSE Group (NYSE:NYX) は12日、米証券取引委員会 (SEC) に新たなサービスを申請した。SEC がこの申請を承認すれば、CNBC や Google (NASDAQ:GOOG) などが運営する金融ポータルで、株価情報をリアルタイムに提供できるようになる。
NYSE は申請書の中で、『NYSE Real-Time Trade Prices (RTTP)』というサービスのパイロット プログラム着手を求めた。これは、「証券取引所で行われた直近の出来値を、各ベンダーがリアルタイムに再配信」できるものだ。 NYSE によると、RTTP を利用するインターネット企業は、1か月あたり10万ドルを支払えばその情報を他のサイトに同時配信できるようになるという。 なお RTTP では、指値や売り出し価格や出来高など、詳細な取引情報の開示は禁じており、情報を提供するポータルサイトは、株価情報の近くに「NYSE Data」という文字を表示する必要がある。 NYSE の市場データ担当副社長 Ron Jordan 氏によると、30日間の意見公募義務など規制当局の手続きを踏まねばならないため、RTTP サービスが利用できるようになるのは、3月以降になるという。 RTTP は、NYSE がその前に申請し、Google や Yahoo! (NASDAQ:YHOO) などから反発の声が上がったものとかなり異なる。前回の提案では、リアルタイムの取引情報を配信するのに、インターネット企業はユニークビジター1人あたり1ドルから75ドルを支払う必要があるとなっていた。今回の提案により、NYSE とそのデータを使用する金融ポータル提供企業との間で沸騰しかけていた議論も、沈静化する可能性がある。 NYSE が半年前に提案した『ARCA Book』というサービスは、リアルタイムに包括的なデータを提供するサービスを、1か月ユニークビジター1人あたり1ドルで提供するというものだった。NYSE の Jordan 氏は、インターネット企業が ARCA Book に対して「著しく憤慨していた」と認めているが、RTTP は NYSE にとって後退ではなく、新たな選択肢だという。 ARCA Book と RTTP の質的な違いは、RTTP が直近の出来値だけを対象にしたサービスで、売買の規模や総額など重要な取引データを含まず、それらのデータは ARCA Book だけで利用できることだ。「株価は重要なデータだが、それが全てではない」と Jordan 氏は取材に対して語った。 Google、Yahoo!、IAC/InterActiveCorp (NYSE:IACI) などの企業は、2006年11月に SEC に提出した文書で、ARCA Book の料金が年間最低でも5億8800万ドルかかるため、「インターネット企業がユーザに対して、リアルタイムの株取引市場データを提供することは、経済的に困難だ」と主張していた。 関連記事 最新トップニュース
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