IBM、印刷システム部門の売却へIBM (NYSE:IBM) と日本の事務機器およびオフィス ソリューション会社リコーは25日、IBM の印刷システム部門 Printing Systems Division を基盤に、合弁会社 InfoPrint Solutions を設立することで両社合意に至ったと発表した。この契約は IBM にとって、Printing Systems Division の売却を意味し、またしてもソフトウェア以外の分野から手を引く機会を得た形だ。
新会社 InfoPrint Solutions に対する当初のリコーの出資比率は51%だ。同社はまず IBM に対し、マネージメント料3500万ドルを含め現金7億2500万ドルを支払う。これは、InfoPrint に対する初期出資比率51%の対価をはじめ、残り49%を取得するための前払い分、そして IBM が InfoPrint に提供するサービスの対価からなる金額だ。InfoPrint に対する IBM の初期出資分49%については、今後3年間で段階的にリコーが買い取り、最終的に InfoPrint はリコーの完全子会社となる。 IBM の CEO (最高経営責任者) Samuel Palmisano 氏は声明のなかで、Printing Systems Division を手放す今回の契約により、同社がより戦略的な他事業に集中できるようになると述べた。IBM はこれまでも、パソコン事業を中国の Lenovo Group に、そしてハードディスク ドライブ事業を日立製作所に売却している。 Gartner の調査ディレクタ Pete Basiliere 氏は取材に対し、今回の動きは両社にとってメリットがあると語った。同氏によれば、しばらく前から商業印刷分野の業務が高速カラー印刷に変わっており、IBM の白黒プリンタ事業は低迷していたという。プリンタ事業の売却により、IBM は商業カラー印刷事業から脱け出すことができる。 一方、数十年に渡って IBM 製プリンタの心臓部を製作していたリコーは、市場シェアを順調に伸ばしてきた。しかしアナリストらによれば、産業印刷分野で同社の知名度が低く困難な状況にあるほか、企業向け分野における Hewlett-Packard、Xerox、キヤノンとの競合に直面しているという。 リコーにとって、20年に及ぶ IBM との結び付きは、こうした状況を変える手助けになり得る。なおリコーによる InfoPrint の完全子会社化が完了した後も、サービス契約に基づき IBM が InfoPrint の顧客にメンテナンスサービスを提供する。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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