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利益目的の金融オンライン詐欺が増加、協力し合う規制当局と業界新手のクラッカーたちは、攻撃対象としてネットワークよりも価値のある「財産」を狙っている。
たしかに、特別なスキルもない遊び半分のいわゆる「スクリプトキディ」と呼ばれるクラッカーは、今もネット上に多数存在し、愉快犯的な行動を繰り返している。だが最近は、目立つことよりも利益を目的としたクラッカーが増えているとセキュリティ専門家らは指摘する。 米証券取引委員会 (SEC) のインターネット法務執行部によれば、東欧やアジアを拠点とするサイバー犯罪者たちは、無差別に攻撃を仕掛けるのではなく、利益の大きい特定の相手を標的にしているという。 SEC が25日にフロリダ在住の男性を相手取って起こした民事訴訟は、そうした行為の最新事例だ。SEC は同被告とその仲間たちが、20を越えるオンライン証券取引口座を乗っ取り、株価をつり上げた上で総額8万2920ドルをせしめたと述べた。 「こうした案件は次々に起きている」と、SEC インターネット法務執行部を率いる John Stark 氏は取材に対して述べている。 クラッカーの標的変化に加え、こうした傾向を生み出すもう1つの要因が、オンライン金融サービスの利用増加だ。 金融情報調査会社 Javelin Strategy によれば、米国のオンライン証券取引口座の数は、1000万口座を超えるという。そして、セキュリティ製品ベンター Symantec の調べでは、2006年前半に発生したフィッシング詐欺のうち、84%が金融サービスをターゲットにしていたことが明らかになっている。 ただし SEC によれば、金融業界は規制当局と力を合わせ、金融関係の新たなフィッシング詐欺摘発に取り組んでいるという。 オンライン金融サービス会社 E*Trade の広報担当 Pam Erickson 氏は取材に対し、「以前から当局と協力している」と述べた。 また、SEC の Stark 氏によれば、不当な株価つり上げの疑いのある取引を SEC が追跡するにあたり、全米証券業協会 (NASD) が協力しているという。
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