ヨーロッパ最大のシステムソフトウェアおよび SOA (サービス指向アーキテクチャ) プロバイダ Software AG は5日、同業の webMethods (NASDAQ:WEBM) を買収することで両社が合意に至ったと発表した。買収手続きは第2四半期中に完了する見通しだ。
買収額は、webMethods 株1株あたり現金9.15ドルで、総額およそ5億4600万ドルになる。Software AG は現在、目標10億ユーロという売上倍増計画を進めており、今回の買収が成長著しい SOA 分野において北米市場を牛耳る IBM (NYSE:IBM) を追撃する上で、大きく貢献するものと期待している。
Software AG は、各種 SOA モデルに対応した、あらゆるインフラ ソフトウェアを手がけている。中でも SOA スイート『Crossvision』は、ビジネスプロセスを支える主力プラットフォーム製品だ。
一方 webMethods は、主力 SOA スイート製品『Fabric 7』を含め、Software AG と同様の製品を展開している。Fabric 7 は、異なるアプリケーションを統合し、ビジネスプロセスの管理と監視を実現する製品だ。
webMethods は2006年9月、Fabric 7 の開発元で SOA レジストリおよび管理ソリューション会社 Infravio の買収に伴い、同製品を手に入れている。今回 Software AG は、Fabric 7 を Crossvision に統合し、SOA 製品ラインの充実を図る。
Software AG と webMethods の経営陣らは、今回の買収合意について、IBM や Hewlett-Packard (NYSE:HPQ) などが支配的な北米市場における Software AG の顧客ベース倍増に役立つと強調した。
Software AG の CEO (最高経営責任者) Karl-Heinz Streibich 氏は、同日行なわれた電話会見の中で、次のように述べている。「今回の買収により、全世界で1000社以上の顧客を新たに迎えることになる。今回の買収は、今後 Crossvision も導入する可能性を秘めた大きな顧客層をもたらし、Software AG が擁する3000社の顧客にとっても、webMethods の製品群を導入する大きな機会を得ることになる」
Software AG と webMethods は、金融サービス/製造業/公共機関といった市場で、合わせて4000社の顧客を持つことになる。
Streibich 氏は webMethods 買収について、Software AG が2011年までに10億ユーロ規模の企業に成長するという目標を実現する上で、大きく寄与するだろうと述べた。