Google が DoubleClick を買収する目的は、Google の『AdSense』を補完するもう1つの広告形態を手に入れることのほか、DoubleClick がもつ人口統計学データ、およびその種の情報を収集するツール、そして DoubleClick の顧客を獲得することにある。
Google と DoubleClick の組み合わせは、オンライン広告業界最大手2社の合併というだけでなく、事業面でもほとんど重複がない。Google の AdSense は、アルゴリズム駆動型の広告配信メカニズムによって、クリック可能なリンクをコンテンツサイトに表示するのに対し、DoubleClick はターゲット化したバナー広告を『MySpace』『Wall Street Journal』『AOL.com』などの Web サイトに掲載している。
両社の合併は、検索連動型のオンライン広告市場で Google と競合する Microsoft (NASDAQ:MSFT) にとって、大きな痛手となる。Wall Street Journal 紙が先月報じたところによると、Microsoft も DoubleClick と買収交渉を行なっていたという。同紙の報道では、DoubleClick が Microsoft のほか、Yahoo! および AOL と考えられる「複数の潜在的候補」と交渉中だとしていた。
Google と DoubleClick の合併は、規制当局などの承認を経て、2007年内に完了する見通しだ。Google は半年前にも、YouTube を16億5000万ドルで買収しており、短期の間に巨額買収が続く形となる。