苦境の Motorola、Web ビデオで巻き返しを図る2四半期連続で厳しい決算内容となり、数千人規模の人員削減も控えている Motorola (NYSE:MOT) は23日、採算性の高い事業部門 Connected Home Solutions (CHS) にてこ入れするため、動画処理技術会社 Terayon Communication Systems を買収すると発表した。買収額は、Terayon 株1株あたり1.8ドルの現金で、総額およそ1億4000万ドルだ。同社は今回の買収を、希望のきざしになるものと期待している。
Motorola によると、Terayon が開発した動画処理ソリューションは、効率的な帯域消費を実現し、地方や地域ごとに異なる視聴者の関心に合わせたコンテンツ配信を可能にするものだという。 Motorola の CHS 事業部社長 Dan Moloney 氏は、声明の中で次のように語った。「Terayon の買収により、対象を絞った広告や番組挿入ソリューションなど、Motorola の包括的な次世代サービス提供能力を強化できる」 Terayon の買収は、如何にして Web ビデオを利益に繋げるかという YouTube 時代の大きな課題の1つに対する解答を、Motorola にもたらすはずだ。Motorola によれば、Terayon のソフトウェアによって、デジタル広告挿入、動画および静止画の重ね合わせ表示、チャンネルのブランド化といったソリューションが見込めるという。 Motorola は、Terayon 買収の財務的な影響について、買収手続き完了後の1年間に1株あたりの利益が変化することはないとの見通しを示した。 このところの厳しい財務状況を考えれば、変化がないという見通しは Motorola および同社従業員にとってむしろ好材料と言える。 Motorola は1月、2006年第4四半期決算を発表したが、純利益が前年同期比で48%減という厳しい内容だった。このとき同社会長兼 CEO の Ed Zander 氏は、電話会見で全従業員の5%にあたる3500人規模の人員削減を行なうと発表した。 2007年の業績もあまり思わしくなく、同社は3月21日、Mobile Devices 事業部門の売上が予想を大きく下回っていたことから、2007年第1四半期の業績見通しを下方修正した。そして4月18日に発表した第1四半期決算の内容は、売上が前年同期を下回る94億ドルで、1株あたりの純損失が8セントと、ついに赤字に転落した。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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