国際的な大手広告グループ WPP Group (NADSAQ:WPPGY) は17日、デジタルマーケティング会社 24/7 Real Media (NASDAQ:TFSM) を買収することで両社が合意に至ったと発表した。この買収の狙いは、世界的に売上規模が拡大し続けているオンライン広告市場において、WPP Group の存在感を強化し、同分野の技術資産を得ることにある。ただし、人気の高まるオンライン広告市場で力を強めようとしているのは、WPP Group だけではない。
WPP Group の発表によると、株式公開買い付けによって 24/7 Real Media の全株式を取得するという。条件は、24/7 Real Media 株1株につき現金11.75ドルで、総額およそ6億4900万ドルだ。
WPP Group が提示した金額は、24/7 Real Media 株の過去60日間水準に対し、30%のプレミアムを上乗せした計算になる。両社の取締役会は、満場一致でこの買収案を承認した。
買収発表の電話会見で、WPP Group は 24/7 Real Media の主要3事業、すなわちメディア事業、検索マーケティング事業、および技術ソリューション事業について説明した。それによると、24/7 Real Media の広告配信ネットワーク『Global Web Alliance』に属する「良質」な広告掲載サイトの数は合計で950サイトに及び、広告主が到達し得る月間ユニークビジター数は1億1500万人を超えるという。また WPP Group は、24/7 Real Media のプラットフォームについて、世界中のあらゆる大手検索エンジンと連携できると説明した。
WPP Group は、同社グループ内のメディア戦略サービス会社 GroupM の予測値を取り上げ、世界全体のオンライン広告市場規模が、2005年から2010年まで年間平均成長率27%で拡大し、2010年には634億ドルに達するとの予測を示した。
同市場で生き残りを図る大手通信企業や大手メディア企業が、24/7 Real Media のような広告ネットワークと広告プラットフォームを強く求めるのは、こうした見通しが背景にある。