買収により AVAYA は柔軟性を手に入れた〜AVAYA CEO 来日Silver Lake Partners および TPG Capital による買収が発表された通信システムの大手ベンダー AVAYA の社長兼 CEO である Louis J. D’Ambrosio 氏が来日し、2007年6月14日、プレス向けブリーフィングを行った。
日本アバイアの代表取締役社長である藤井克美氏は冒頭の挨拶において、D’Ambrosio 氏は「強いリーダーシップと意志で(AVAYA を)引っ張っている」と紹介、続いて D’Ambrosio 氏が登壇し、AVAYA の戦略を説明した。 テレフォニー業界において、VoIP が占める割合が2004年頃から上昇しているという。2003年は新規回線のうち、VoIP の占める割合は20%未満であったが、現在では75%にも上る勢いだという。 また存在する回線数に対する割合では、2003年には VoIP の割合は全体の4%程度であった。2008年には37%となる見通しで、増加の一途をたどる一方、既存システムからの置き換えニーズの余地は未だ大きい。 D’Ambrosio 氏は、IP テレフォニーに関して「テクノロジー自体はそれほど変わっていない」と述べる一方、「2004年まではコストが求められていたが、それ以降は売り上げとカスタマーロイヤリティーが求められるようになった」ことが IP テレフォニーの普及につながっているとの見解を示した。 AVAYA のビジネスは IP テレフォニーを土台に、コンタクトセンター/カスタマーサービス、ユニファイド コミュニケーション、そして CEBP(Communications-Enabled Business Processes)へと広がる。 IP テレフォニーにおいては、ライバルの Cisco などが独自仕様で製品を開発していたのに対して、一貫して Linux 上で動かしてきたという。オープンな標準を採用することで、相互運用性を確保してきたとのこと。 ユニファイド コミュニケーションでは Microsoft および IBM とのパートナーシップが非常に大きなものとなっているという。 CEBP は、AVAYA が2007年3月に発表した、音声を業務プロセスに組み込み、コミュニケーションの自動化と管理を支援する SOA ソリューション。「人間が介在することで発生する遅延をなくす」というものだ。 Silver Lake と TPG による買収契約に関しては、組織もミッションも何も変わらないが、これまでよりも「迅速になる」と D’Ambrosio 氏は述べる。 AVAYA は負債がゼロであり、業績は良好であった。今回の買収は「AVAYA の資産が魅力的であったから」行われたものであるという。 上場企業からプライベート企業になることで、アナリストの眼を気にした近視眼的な投資は不要となり、「顧客の長期的利益のための投資」など、柔軟に動くことが可能となる。
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