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2009年7月4日
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Webファイナンス2008年2月14日 09:00

2008年−IT 業界波乱の幕開け

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年初から米国の株価が振るわない。 景気そのものの減退が危惧されるなか、 ハイテク市場の象徴である Nasdaq 指数も今年の1か月が経過しただけで、 年初から10%以上下落している。

そんな中にあって、 Google は昨年の10月以降も600〜700ドル超で推移、 サブプライム問題にも大きく動じる様子もなく、 10月〜12月の Nasdaq 指数のマイナスパフォーマンスを尻目に、 同期間20%以上の株価伸張を見せた。

それがここ数日で、ついに500ドルを切ってしまった。 実に約半年前の水準に逆戻りしたのである。 世界的株安もさることながら、 言うまでもなく大部分は、 2月1日に発表された Microsoft による Yahoo! の買収提案の影響であろう。

昨年11月に発表されたモバイルプラットフォーム技術、 Android により、 Google は Web 同様、携帯でもマッシュアップができ、 さらにインターネットとモバイルの世界でお互いの革新的技術を利用しあえると目論んだ。

Google が Microsoft にとって、如何に脅威となったのか。 株式総額ベースで世界最大のインターネット企業にして、 世界第2位の訪問者数を誇るサイトを運営する Google とは如何なる企業なのか。

連載第1回目は、ベンチャー投資の担当者である筆者が肌で感じた Google を紹介することで、開始したい。

■Google の人材採用

Google の使命は 「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」。 この使命の達成のため、 同社ではあらゆる分野で超一流の開発者を擁する。

よく知られているが、Google のエンジニアの採用手法はちょっと面白い。 社内エンジニアにより推薦された、めぼしい候補者のみを集めた採用イベント。 実は昨年、知り合いにお誘い頂き、 出席する光栄に浴したが、 Google 社員も、外部からの出席者も、 みんな素晴らしい経歴の持ち主で大変驚いた。 ハイテク企業の採用担当者が見たら、うらやましいの一言であろう。

それ以外でも著名エンジニアの一本釣りも欠かさない。 たとえば TCP/IP の共同提案者 Vint Cerf や、 Linux Kernel 2.6 メインメンテナの Andrew Morton、 Python 言語開発者の Guido van Rossum など。 さらに、有望な技術や Web サービスを提供するベンチャー企業のエンジニアを、 会社丸ごとお買い上げなんていうのもざら。 IPO 時に調達した巨額の現金と、 上場以来3年以上に渡り株価が上昇をし続けてきた企業ならでは、である。

■Google のコアと企業買収

Google の企業買収といえば、 Double Click や Adscape Media などの広告系企業、 YouTube のようなトランザクションそのものを買収する、 というのはよく知られているが、 実は Web アプリケーション企業の買収の数がより多い。

昨年 Google 本社の Corporate Development Division(M&A 担当部署)を訪ね、 Principal の方から次のような話を直接聞くことができた。

曰く「Google はコアテクノロジーの開発を外部に任せることはしない。 しかし、Google のコアテクノロジーを補強する企業はどんどん取り込みたい」。

ここでいうコアテクノロジーとは何かについては明確な答はなかったけれど、 おそらく検索アルゴリズムそのものや自然言語処理、 あるいは膨大なデータ処理の基盤技術、 例えばファイルシステムなどはこの範疇に入るのでは、と想像される。

一方、Wiki エンジニアリング企業 JotSpot や、 オンラインプレゼンテーションツールの Zenter、Trendalyzer、TonicSystem などは、その企業の技術とエンジニアが丸ごと買収された好例。 無論これらは Google のコア技術をサポートする形の買収であり、 一連の Google Apps の新機能公開に繋がっている。

もちろんそのコアには変遷があるはずで、 これに応ずる形で買収対象も変わってくるであろう。 ベンチャー企業も投資家もこの変遷に注目すると面白い。 次回はこの変遷に触れてみたい。


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