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Dell、アイルランド PC 工場を閉鎖か第一財経日報が報じたところによると、Dell がアイルランド工場の売却交渉を進めているとされ、同工場の従業員(3,000名)は不安な日々を過ごしているという。第一財経日報は外電を引用し、同アイルランド工場は Dell の世界工場の中で労働コスト、運営コストが最も高い工場だとしている。
Dell のアイルランド工場がある Limerick 市は人口9万人で、その内3,000人が Dell 工場に従事している。Limerick 市の John Gilligan 市長は「Dell が工場を本当に売却すれば、この町は致命的な打撃を被るだろう」と述べている。 こうした報道に対して Dell のスポークスマンは「各工場の評価を継続中で、全世界の製造、販売ネットワークの最適化が Dell の一貫した戦略だ」と述べるに止まっている。 情報筋によると、Dell が同工場の売却を検討し始めたのは2年前にさかのぼるという。しかしアイルランドの人件費は高く、売却先を探すのは困難とみられ場合によっては同工場を閉鎖するかもしれない、と見られている。Dell は今年4月にも、米国テキサス州オースチン工場の閉鎖を行っている。 その他、Dell はブラジル、インド、マレーシア、ポーランドなどにも多くの工場を持っているが、こうした工場は新興市場にあり、「市場に隣接した工場」という原則からすれば売却は比較的容易だと見られている。 Dell の工場売却については以前より噂が流れているが、先週までの情報によると Dell は複数の工場売却によって26億米ドルを確保したい意向だ、と伝わっている。こうした動きに対し、恐らく買収に名乗りを上げると見られているフォックスコン(Foxconn=鴻海精密)やクアンタ(Quanta Computer=広達電脳)は一切コメントを発表していない。 アナリストは、「工場そのものの価値から言えば、全ての工場を合わせたとしてもそのような額には達しない。Dell は恐らく長期的な生産委託というカードを含めて提携関係を結ぶだろう」と指摘している。 この一年あまり、Dell は徹底的に従来の直販中心の販売方式からの転換を図った。「Dell モデル」とまで言われた同社の直販ビジネスモデルはデスクトップ PC の販売には適していたが、量販店での販売が中心のノート PC にはうまくマッチせず、これが HP に首位の座を明け渡す大きな要因の一つとなった。 過去数年に渡って、Dell はクアンタやコンパル(Compal Electronics=仁宝)といったノート PC 受託生産企業との緊密な関係を築いている。しかし、現在もこうした工場で生産された製品は一旦 Dell の工場に輸送され、そこで最終的な部品の組み付けを行った後に顧客へと配送されている。 こうした手間によって、Dell は付加価値を追加することが可能となっているが、一方で製品供給速度と発売時期に遅延が生じるといったマイナス面への影響も無視できなくなっている。 記事提供:EMS One
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