Linux が、世界的に市場で重要な役割を果たしていることは、誰もが認めることである。しか
し最近、「Linux で企業は、本当に儲けることができるのだろうか?」という新たな疑問が持
ち上っている。投資環境が醒めつつあるの中で、これは、「すべての企業が答るべき、しかも納
得できる回答」を出さなければならない重要な問題になっている。
ご承知の通り Linux のソフトウェアはフリーウェアである。そのため Linux ソフトを扱う企
業は、みずからのビジネスモデルを想像力豊かにつくりあげなければならない。最もポピュラー
なビジネスモデルとしては、企業が、Linux ソフトに付加価値サービスや技術を付け加えるこ
とだろう。
私が注目している Linux 企業の一つに、最近強さを見せつけている
RedHat (
NASDAQ:RHAT) があ
る。 実際、同社が指摘するように2001年には収益が得られるということだ。このように見てみ
ると、Linux 企業もひょっとしたら、金になるかもしれない。
しかし、そこまで待たずとも、もっと早く結果が出ることもあるようだ。昨日 RedHat は、
Linux サーバー提供で
Dell と提携することをニュースで発表したが、そのあと、4-13/16を上げ30-3/16と
なった。Microsoft Windows 帝国の忠臣であった Dell のこの行動は、勇気ある選択といえる
だろう。
この取引成立の裏側には、明確な経済的理由がある。昨年度、Dell の Linux サーバーの販売
は、四半期ごとに倍増した。さらに、コンピュータ ハードウェアの市場競争では、
(Microsoft のような)ライセンス料の要らない Linux は、非常に魅力的だからである。
利益を上げている企業は、RedHat だけではない。実際、VA Linux (NASDAQ:LNUX) もまた、
もすでに良い結果を出している。現に、前四半期の売上げは3,460万ドルで、前年度の同四半期
に
比べ710%、前期からは71%増で、損失は450万ドルであった。
Linux 市場では、付加価値技術を開発して付加していくことが、非常に重要である。VA Linux
も、TruSolutions や NetAttach (Linux サーバー上の小さなネットワーク記憶装置) のよう
な技術をいくつも開発してきた。
Linux を扱う企業にとって、もう一つ忘れてはならないのは、デベロッパーのコミュニティを
作ることである。結局、コミュニティこそが Linux を大きく成長させるものである。VA
Linux は最近、Andover.Net を買収した。Andover.Net は毎月7,000万以上ものターゲット
ページビューを持つ筆頭コミュニティサイトである。
RedHat の創立者であり会長である Robert Young は、昨今までのハイ テクノロジーの興亡に
ついて興味深い観察をしている。一番初めに、ミニコンピュータが登場した。それから PC が
開発され、次にインターネットである。そして今あるのが、オープンソース ブームである。
Linux ブームの中心は、シェアリングの精神、つまり、世界のテクノロジー集団の知力から誰
でも恩恵を受けられることである。このようなラッキーな環境で、どんな企業もチャンスをみす
みす見過ごす手はない。