InternetStockレポート2000年8月23日 00:00
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東京マーケット - 銀行株が牽引

この記事のURLhttp://japan.internet.com/isreport/20000823/1.html
著者:間瀬 博行
国内internet.com発の記事
◆ 8月22日(火)の指標

日経平均     16454.74(+414.56)
TOPIX     1494.78(+ 21.33)
日経店頭平均    1707.82(▲  7.69)

東証1部売買高    5億6千万株
売買代金       7千億円
東証1部時価総額   402兆円 (+5兆円)

東証1部値上がり銘柄   910銘柄
東証1部値下がり銘柄   334銘柄

米ドル       108.25円 (15時10分ごろ)
国債指標銘柄利回  1.78%


◆ 22日の米国株式市場

ナスダック 3953.15(+22.81)
ダウ 11079.81 (+33.33)
米国30年債 5.703% (+0.017%)

米国株式市場は堅調に推移しました。22日のFOMCでは利上げの決定はされないとの見方が大 勢を 占めています。ただそれでも様子見ムードが強い一日となりました。

様子見ムードの中で、マーケットは全般的にしっかりと展開しています。ただ、景気の減速感か ら ウォルマートなどの消費関連はこの日も安くなっています。消費関連の下落の一方で薬品などの ディフェンシブはしっかりと推移しています。(Ref:ディフェンシブって何)

インテルやシスコなどのハイテク関連主力が上昇する展開が継続していますが、半導体セクター でも テキサス・インスツルメントやアプライドなどの半導体関連は下落して半導体関連の中でも 今後の成長性の観点から選別が進んでいます。


◆ 23日の東京市場の大きな流れ

23日の東京市場は全般に渡って大きく上昇しています。

朝方は、引き続きマーケットの大きな焦点の不在とFOMCを前にした様子見ムードから、情報通 信関連を中心 に売り物が先行して東京市場は頭の重い展開となりました。

そうした中で、このところ「持合解消の流れは銀行の収益構造改革にとってプラス」との観点か ら 物色される傾向にあった銀行株に一気に人気が集中しました。直接のきっかけは、外資系証券か ら の興銀や富士などの銀行株への買い物ですが、これに追随する流れが午後にかけて加速しまし た。

またこれをきっかけにして、バスケット取引の反対サイドに立った証券会社からと見られるショ ートカバー がお昼休み後に集まったことでマーケット全般のショートカバーの踏み上げが加速しました。 (Ref: ショートカバーとは )(Ref:バスケット取引って何)

そうした中で、米国の半導体関連が好調な展開を続けていることや、日経新聞がIT関連の設備投 資が増加 していると伝えたこと、更に東芝の好業績への見通しなどが後場から改めて注目されて、アドバ ンテスト やエレクトロン、ファナックなど日経平均に対して貢献度の大きな銘柄が4%前後上昇しまし た。(Ref: 日経平均とTOPIX)

マーケットの本日の構図としては、銀行株への買い物がきっかけとなって、日経平均やTOPIXな どの インデックス全体に対する強気のムードがショートカバーを誘う形になった構図になって、引け 前 1時間ごろからマーケット全体が跳ね上がるパターンとなっていると考えられます。


◆ 東芝の上昇

東芝が昨日に引き続いて上昇、約1ヶ月ぶりに1100円台に突入しています。半導体を中心に 業績が過去最高になるとの見通しがマーケットから注目されて週明けの月曜日から大きく上昇す る 展開となっています。

この日は機関投資家を中心にした買い物が集まった模様ですが、東芝の上昇をきっかけにして 国内の半導体主力は軒並み高くなっています。ただ、米国では半導体セクターの中で選別が進む 展開となっていて、この流れが国内にどう影響してくるのか注目されます。(Ref:昨日のコメント )


◆ 銀行株の上昇

そごう問題のきっかけにした信用不安を背景に、銀行株は8月前半まで非常に弱い展開となって いました。 また、銀行などの持合解消を進める流れから、株式市場の需給が8月前半まで極端に悪化する局 面も ありました。(Ref: 今更人に聞けない持合解消)(Ref:需給について)

そごう問題による株式市場の下落の最大の要因は、信用不安による持合解消の流れであったわけ ですが、 信用不安の根底にあるのが日本の金融システムに対するマーケットの不信感です。

しかし、8月中盤になると持合解消の流れは究極的には銀行の収益構造に対してプラス、との観 測が 広がる一方で、大幅な下落からの割安感もあって物色が進む傾向がみられました。(Ref: 割安って何)

そして本日は、この傾向が一段と強調される展開となりました。まず、前場中ごろに第一勧銀、 興銀、 富士銀などに大口の成り行きの買い物が入りました。この派手な取引が銀行株に対する買い物を 誘発 した格好になっています。

そしてこの日は、銀行の不良債権処理は確実に進展しているとの観測や、山一証券破綻時の株価 水準に近く 割安感があるとの、大きく分けて2つの意見が聞かれます。

派手な買い方が銀行株の上昇を誘って日本株全体を牽引した構図になった本日の東京市場です が、この 金融システムのマーケットからの信用回復流れが今後もしっかりと継続するのか、それとも今回 の銀行 セクターを中心とした上昇は単なる「割安感」からの物色なのか、今後のマーケットの根底に関 わる非常 に重要なポイントとして注目されます。(Ref:トラウマその2)


○ 東証1部値上銘柄上位

シルバ−精工 +11.73%
昭和アルミニウム +11.67%
菱食 +11.11%
新光電気 +10.59%
東洋製罐 +10.16%
ダイジェット +9.47%
旭光学工業 +9.41%
ダイドー +9.35%
淀川製鋼所 +9.24%
富山化学 +9.03%

○ 東証1部値下銘柄上位

マイカル北海道 ▲5.34%
赤井電機 ▲5.26%
鬼怒川ゴム工業 ▲4.95%
ユニオンツール ▲4.78%
富士車輛 ▲4.76%
日立クレジット ▲4.75%
ソキア ▲4.43%
住友精密工業 ▲4.28%
林兼産業 ▲4.16%
ハックキミサワ ▲4.04%

○ 東証1部の売買代金上位

ドコモ 408億円
東芝 307億円
NTT 267億円
トヨタ 152億円
古河電気 149億円
ソニー 145億円
キヤノン 133億円
東京三菱銀行 111億円
松下電器 110億円
富士通 109億円


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