Microsoft とねんごろになった CorelMicrosoft (NASDAQ:MSFT) が Corel
(NASDAQ:CORL) の株式を25%取得するとい
うニュースを受けて、ソフトウェア開発会社 Corel (本社カナダ、オタワ) の株価は57%の急上昇をみせた。
Microsoft は、Corel の議決権なしの転換優先株2400万株を1億3500万ドル近い金額で購入する。一株あたりの価格は
5.5ドルになる。市場価格を相当上回る価格で Corel は株式を割り当てるわけだが、この発表をうけた投資家の好感に
より市場価格も上昇し、翌日の市場では両社が取引した価格に追いついている。
この契約の条件はまだ秘密のベールに覆われているが、短期的には Corel は Microsoft の .NET 構想に乗っかっ て、この新しいプラットフォーム向けのアプリケーションを共同で開発することになるだろう。この寛容ともいえる動 きは、反トラスト法裁判が進行する中で、潜在的な競争相手をあえて根絶やしにせず生かしておくためではないか、と いう推測が渦巻いている。たしかにそうみるのが明白であるように思われているが、これがソフトウェアの巨人の真の 目的なのかどうかについては、私は非常に疑わしく思う。裁判のゆくえに好影響を期待できるのかについても同様だ。 Microsoft は確かに何かを意図している。だがそれはまだ十分に明らかになっているとはいえない。 注目すべきことのひとつは、今回のこの投資が、3年前に世間を驚かせた Apple Computer (NASDAQ:AAPL) に対する1億5000万ドルにお よんだ出資と、同じような状況を引き起こすかどうか、ということだ。当時の暫定 CEO だった Steve Jobs は、正式 に就任して、落ち込んでいたアップルの株主たちを約束の地へとつれていく歩みの中で、最も憎むべき敵を味方につけ ることに成功した。大金持ちのビルとのあいだで矛をおさめたことにより、Apple 株はウサギの足が生えたかと思うほ どの素晴らしい値動きをみせ、投資家たちもたっぷりとおいしい思いができた。だから Corel の株主が、またそんなこ とが起きるんじゃないか、と期待して舞い上がってしまうのを非難することはできないだろう。 この取引や Microsoft そのものに対して懐疑的な人の中には、彼らが失敗することを予測する向きもあるだろう。も ちろんそうなる可能性はある。だが金回りが悪くなった時は、なじみのない相手ともねんごろになるものだ。Corel の その生き残りをかけた、あまりにもよく知られている苦境との戦いのなかで、今回の現金注入はただもう有難いだけ で、見返りに失うものなど何もないはずだ。反論する人がいたら、この会社の株主がほんの先週まで、自分の株券をま さに紙くずにしてしまうところだったということを思い出すといい。前 CEO の Michael Cowpland 氏の突然の辞任 や、手元流動性の減少と損失の増加により、Corel の運命はほとんど尽きはてる寸前だったのだ、ほんの今までは。 Cowpland 氏がその役割を降りてから、Corel は、暫定の社長兼 CEO として Derek Burney 氏を選んだ。必要は発明 の母というが、Corel の最新の四半期決算を見れば、これ以上にそれにふさわしい言葉はない。この会社は先月末に、 大方の予測を裏切って、予測されたよりは低い損失を発表し、引き締め努力が実っているのと支出がちゃんとコントロ ールされていることを示した。Microsoft の件の発表のあと、同社は Burney 氏の肩書きから「暫定」の文字を外し、 彼の同僚のうち4人を執行副社長に任命した。Corel を見逃していた野次馬のみんな、もうしばらく見ていてごらん。事 態はどんどん面白くなってきたところだから。 関連記事 最新トップニュース
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