![]() ![]() ![]() ![]() 東京マーケット - 円安進展この記事のURLhttp://japan.internet.com/isreport/20010309/2.html
著者:間瀬博行
国内internet.com発の記事
○ 7日の米国市場
Dow 10729.21 +137.99 (+1.30%) Nasdaq 2223.92 +19.49 (+0.88%) S&P 500 1261.89 +8.09 (+0.63%) 米国10年債利回り 4.919% (-0.052) WTI原油先物期近 29.00 (+0.68) 前前日のモルガンスタンレー、メリルリンチに引き続いて、この日はゴールドマンサックスのコーエン氏がモデルポー トフォリオの株式投資比 率を65%から70%に引き上げる発表をしています。投資比率引き上げの背景は株式市場の割安感となっています が、これをポジティブに捉 えた市場は総じて堅調となり、ディフェンシブが逆に軟調となる展開となっています。 (参:ディフェンシブ) 株式市場全体の構図としては、機関投資家などのインデックス・プレーヤーがマーケットへの姿勢をポジティブに変更 する際の典型的なパター ンとなっています。まず、薬品などのディフェンシブが売られ、ここでリアライズできたキャッシュをもとに、よりベ ータの高いハイテクや素 材、機械などを買う展開です。 (参:ベータ) こうした動きのなかで注目されるのは、ハイテク、通信といったベータの高さがアッパークラスに属するセクターへの シフトが緩やかで、その 分、素材、機械といったダウ系セクターに属するベータがミディアムクラスに属するセクター選考の傾向が覗えます。 背景としては依然ハイテ ク関連の動向には懐疑的でありながらもマーケット上昇リスクをヘッジする意味で、ベータ・ミディアムがベストとの 判断があると予想されま す。 この日ベータ・ミディアムクラスで上昇が目立ったところでは、キャタピラー、ディア(DE)といった機械関連、デュ ポン、プラクセアといっ た化学、アルコアといった素材などがあります。ハイテク関連でもインテル、オラクル、コンピュータ・アソシエイツ といった主力が堅調です が、物色は全般に広がらない展開となり、SBC、JDSなど通信関連は総じて軟調です。 このベータ・ミディアム選好のもう一つの背景としては、業績の下方修正に絡んでネット関連主力のヤフーが売られて スタートしたことがあり ます。ヤフーは取引中止となるまで売りこまれましたが、このことが短期資金のマインドに影響、ハイテク、通信など IT関連への影響を見極 めたいとのムードが広がったと考えられます。 またこの日は金融関連セクターも堅調です。目立つところではJPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティーグル ープなどがありますが、 こうした金融セクターもベータ・ミディアム選好の流れから物色を集めたものと見られます。しかし、クレジット・ク ランチへの不安は依然く すぶる中で、ゴールドマン、リーマンといった投資銀行セクターは軟調な展開となっています。 (参:クレジット・クランチ) ベンチマーク・プレーヤーのポートフォリオのベータ・ニュートラル化が進展したと見られることで、時価総額の大き なディフェンシブセクタ ーの薬品の下落が顕著です。メルク、ファイザー、ブリストル・メイヤーズなどが下落しています。ジレット、P&Gと いった日用品関連も軟調 となっています。 (参:ニュートラル) 米国市場は取り敢えずベンチマークにニュートラルとなる流れが進展していると見られ、資金の逃避先となっていて債 券市場が売られて、同じ く逃避先であったユーロも対ドルで売られる展開となっています。(参:資金は巡る) ただ、ハイテクなどへの見方は依然不透明と考える状況が鮮明となっていて、今後も左右を睨みながら少しずつ底堅め を確認していく段階に入 ってきたと考えられます。通信セクター中心にクレジットへの見方が不透明なこともあり、今後は金融情勢を睨んだク レジット不安の払拭がマ ーケットの焦点となっていきそうです。 ○ 8日の東京市場 JISDEX 63.61 -2.46(-3.72%) 日経平均 12,650.56 (-73.33) (-0.58%) TOPIX 1,236.20 (+ 0.06) (+0.00%) 日経店頭平均 1,329.38 (- 4.13) (-0.31%) 東証1部売買代金 7517億円 (-1161億円) 東証1部時価総額 342兆円 (ほぼ変わらず) 米ドル 120.02 (+0.72)(15時10分ごろ) 国債指標銘柄利回 1.17% (+0.03) 8日の東京市場は、日経平均が小幅下落、TOPIXは小幅上昇となっています。東証1部の売買代金は7303億円でボリ ュームはミディアム、 値上り銘柄48%に対して値下り銘柄は40%となっています。日経店頭平均は小幅下落となっています。 7日の米国市場が続伸したことを受けてスタートした8日の東京市場でしたが、朝から売り物がちな展開でスタートし ています。為替が120 円台に突入したことで輸出関連に注目が集まりましたが、円安の本質が政治経済への不透明感にあることから積極的に 株式を物色する流れには 繋がらず、米国市場の上昇にも関わらず、円安のポジティブな影響がダイレクトに跳ねかえりやすいと見られている自 動車セクターが堅調に推 移するに留まっています。 この日マーケットの思惑を誘ったこととして、宮沢財務相が「日本の財政はやや破局に近い状況だ」との発言がありま す。後日ニュアンスの違 いが繰り返し報道されていますが、前日には日銀総裁による円安容認とも取れる発言もあり、市場関係者の一部は政府 金融当局の「投げやリ」 的なニュアンスを冷静に指摘する向きもあります。更に、参議院予算委員会では、これも宮沢財務相が、国債への人気 を牽制する発言も行って います。 (参:国債への投資) こうした政府当局の発言が相次ぐ中で、「この日の株式市場は一種嵐の前の静けさのような一日だった」と振りかえる 市場関係者がいます。基 調としては様子見ムードとなっています。様子見ムードの中で、米国株式市場の上昇や円安の進展を手がかりにした短 期資金が自動車、証券な ど一部セクターに集まった他は、低調な商いに終始、米国市場の上昇を受けて閑散しっかりといった雰囲気です。 (参:様子見ムード) この日は、1月の機械受注統計が発表されています。機械受注は内需の先行指標として着目される傾向がありますが、 この統計は市場予想を下 回るものになっています。しかし、基調が様子見ムードということもあり、内需関連の下落にも大きく繋がらず、市場 の反応に薄くなって、一 段売り込む流れにも繋がリませんで下。 このことろ構造改革関連として短期資金を集める傾向にあったソフト関連ですが、米国のヤフーが業績の下方修正を発 表したことで、トレン ド、オラクルなどへの連想売りが広がって頭の重い展開となりました。またネット関連の動向も米国ヤフーの影響で軟 調となり、ネット関連の 動向を示すJISDEX指数は3.7%の下落となっています。(参:JISDEX) 東京市場は米国市場との連動性に薄い展開となっていますが、背景にあるのは日本経済の今後を大きく左右する新政権 の誕生を見極めたいとの ムードですが、政府高官の発言にプレッシャーへのニュアンスを感じてしまう流れを指摘する市場関係者の意見が気を 引きます。 記事提供:
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