ネット株の春はまだ遠くこの1週間、Yahoo! のニュースが株式市場を揺るがしたが、その割にはテクノロジー株やネット株はなんとか持ちこた
えている。だがこのところの厳しい寒さと同様に、ネット株にとっても厳しい局面が続きそうだ。短期的に見る限り、
これといった好材料は見当たらない。
3月に入ってからこれまで、Nasdaq は約0.8%上昇し、8日は2168で引けた。一方 ISDEX は、じりじりと2.9%下げ、266となった。年初来の下げ幅は、 Nasdaq が12.2%の下落、ISDEX は26.3%の下落となった。 さて8日までの1週間で、ISDEX 登録銘柄の目立った動きを追ってみよう。 真っ先に挙げるのはもちろん Yahoo! (NASDAQ:YHOO) だ。Yahoo は7日の取引終了 後、Tim Koogle 氏の CEO 辞任を発表して投資家を驚かせた。同氏は Yahoo! を、トップポータルサイトにまで引き 上げた功労者としてよく知られている。それと同時に、第1四半期の売上および業績の見通しも発表し、先の見通しから 大幅に下方修正した。 Yahoo! の株価は8日に、15.5%下がって17.69ドルとなった。そこで投資家の不安を鎮めるべく、同社 CFO は、 Yahoo! が今年「赤字にはならない」と述べた。だが今年1月に、2001年通期の利益は、1株当たり33セントないしは43 セントとなる見通しだ、と発表していた手前、同氏の「赤字は出さない」というコメントが、不安を打ち消すものとは 考えられない。 この2日間はやや後退気味だったが、ネットワークインフラ会社の Asia Global Crossing (NASDAQ:AGCX) がこの1週間で22.3%上昇 し、ISDEX の中で目を惹いた。この上昇のこれといった要因は見当たらないが、2月に同社株が39%落ち込んだことへ の、部分的な反動だったのかもしれない。年初からの値動きの幅は、20%の上昇となっている。 インターネット課金ソフトを手がける Portal Software (NASDAQ:PRSF) は、この1週間で20.5%上昇 した。提携を数件結んだことと、Time Warner Cable との契約が好感された。Portal Software が2週間前に、第1、 第2会計四半期 (2-4月期および5-7月期) の業績が見通しを下回ると発表して以来、同社株は下げていたが、今週の株 価上昇で、それもほとんど帳消しとなった。年初来の値幅は、12.3%の上昇となっている。 Amazon.com (NASDAQ:AMZN) は、現在世界規模の大手小 売企業 Wal-Mart と戦略提携の交渉中、とイギリスの新聞が報じたのを受け、5日に26.3%上昇して12.63ドルとなった が、翌6日に Wall Street Journal が、提携は当面なさそうだと報じたため、勢いがしぼんでしまった。それでも Amazon 株は、この1週間で12%上昇し、8日終値は11.69ドルとなった。年初来の値幅は、21.3%の下落となっている。 ISDEX 登録銘柄の中、この1週間で最も落ち込みが激しかったのは、Eコマース用ソフトメーカーの Art Technology Group (NASDAQ:ARTG) だった。この落ち込みは、 同社の顧客企業である Oracle が、3月1日に発表した、売上見通しの下方修正に影響されたもの。多くのアナリストが 同社株を格下げする中、同社の株価はこの1週間で、29.6%急降下して8日の終値は19.94ドルだった。他の多くのソフ ト会社も、ここ3年間ではじめての、Oracle の業績見通しの下方修正を受けて、格下げの憂き目にあった。 ArtTechnology Group 株の年初来の値幅は、14.7%の下落となっている。 関連記事 最新トップニュース
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