![]() ![]() ![]() ![]() 巨人 Yahoo! がつまずいたこの記事のURLhttp://japan.internet.com/isreport/20010312/5.html
著者:Chris Nerney
海外internet.com発の記事
ネット企業の投資家は去年からずっと耐えてきた。株価の大暴落、業績見通しの度重なる下方修正、レイオフ、倒産と
いった惨状にたてつづけに見舞われたにもかかわらず。だが7日の Yahoo!
(NASDAQ:YHOO) のニュースには、そんな筋
金入りのネット株信奉者さえも動揺した。
たしかに Yahoo! が他のネット企業と同様、米国経済後退のあおりを受けて苦しんでいたのは明白だ。それでもなお Yahoo! は、苦境を乗り越えて立ち上がることのできる、数少ないネット企業の1つだと、大方は考えていた。もちろん この2年間、投資家にとって唯一の、そして本当の問題は、Yahoo! の株価が高すぎはしないかということだった。 答えはもちろん 「高すぎる」だ。だが、第1四半期の悲惨 な売上見通しと、Tim Koogle 氏が長年つとめた CEO の座を降りるという、びっくりするようなダブルパンチが出た 今、問題は同社に長期的な生存能力はあるのか、という点に移った。 確かに状況は深刻かもしれない。8日の Nasdaq では取引開始直後から売り一色となる可能性がある。Yahoo! 株は7日 の時間外取引と、ヨーロッパでの8日午前の取引で、15%値下がりしている。もし1日で20%の下落ということになった としても、不思議は無い。巷で噂されている大手娯楽企業との合併話も、Yahoo! 株の時価総額 (100億ドルでなおも下 落中) が下がるにつれて、確実に真実味を帯びてくるだろう。 Nasdaq は7日、重大な発表をおこなう用意があると Yahoo! が発表したのを受け、取引開始後数分で同社株の取引を停 止した。そのときの株価は20.94ドル。結局発表がなされたのは、取引時間終了後で、その内容はといえば、評価の高か った Koogle 氏が、会長職には留まるものの、CEO の座を降りることと、第1四半期の売上見通しを、1億7000万ドルな いしは1億8000万ドルに下方修正したこと、さらには第1四半期の業績が、損益無しになる見通しだというものだった。 売上高が2億3260万ドル、1株あたりの純益が5セント、というアナリストたちの予想に比べると、大きな隔たりがある。 Yahoo! は、新 CEO を誰にするか、ということだけではなく、オンライン広告収入に強く依存している現状から脱却す る、という難題も抱えている。これを一朝一夕に成し遂げることはできないし、成し遂げられるという保証も無い。い まやネット企業の墓場は、事業の焦点を移そうとして果たせなかった会社の死骸であふれている。Yahoo の持つリソー スや現用金は、他のネット企業のほとんどが太刀打ちできないほど大きい。とはいえ、こうした局面で大事なのは、大 きさではなく、それを成し遂げることだ。 さらにいえば、Yahoo! にアクセスしたユーザー数は、12月だけでも実数で1億8000万人と、他のどのサイトよりも人を 集めてはいる、だがしかしその利用者像は、あまりにも多種多様な人々が集まっているので、全体像としては特徴の無 いものになっている。広告を出す可能性のある企業は、こうした特徴のない集団よりは、もっと絞り込まれた対象を求 めている。そのほうが広告主にとっては投資効果が高く、広告媒体にとっては広告枠や広告プログラムに高い料金をつ けられる。広告ターゲットのプロファイルが明確であること、これが今オンライン広告が向かっている方向だ。 Yahoo! の第1四半期決算の発表は4月11日を予定している。もし同社が利口であれば、7日に発表した業績見通しは、そ れを達成できるように、あえて控えめな数字にしてあるはずだ。もしそうではなく、実際の業績が7日の見通しを下回 り、損失を出してしまったら、Yahoo! は、インターネット黎明期から続くサクセスストーリーの1つに泥を塗るという ことになる。 |