相変わらず好調な eBayインターネット関連企業の中で長期的成功を収める可能性のある企業を、一つあげるとすれば、それは eBay だ。
eBay は、市場シェアを貪欲なまでに伸ばし、競合他社が対抗するのは相当難しい状況となっている。同社は、Yahoo、 Amazon、AOL と共に、4つある正真正銘のインターネット「ブランド」のうちの1つだ。ビジネスにおいて、一般の人々 でもぱっとイメージが湧くような正真正銘のブランドを確立するのは、最も困難な仕事の1つだ。インターネットでは、 なおさら困難だといえる。普通の店のように、毎日誰かしら店先をうろついていたり、ショーケースに置いた商品を眺 めたりするわけではないからだ。インターネットでは、消費者が積極的に探し出すか、あるいは消費者を積極的に取り 込むしかない。消費者が何かを探そうとする時、頭に思い浮かぶブランドがあるということは、インターネット業界で はかなりの強みだ。 また、昨年1年間で企業基盤が弱体化した、Yahoo (NASDAQ:YHOO) や Amazon (NASDAQ:AMZN) とは異なり、eBay (NASDAQ:EBAY) は順調だ。同社は、AOL (NYSE:AOL) すら上回っているといえる。ま ぁ AOL は Time Warner と合併したので、もはや純粋なインターネット企業ではなくなってしまった。今振り返ってみ ると、AOL の合併は株主にとっては良かったのかもしれない。 さらに同社は、B2B 企業としての側面も持ちはじめている。もともと消費者同士の物品売買オークションとしてスター トした eBay にとって、別の側面が加わるということは、景気循環に対する抵抗力がつくということだ。一例として、 eBay で売りに出た Cisco (NASDAQ:CSCO) 製品の数は、先月10%の伸 びを見せ、約2700個に達した (Cisco の経営状態を示す良いバロメーターといえる)。通信設備の供給過剰問題が解決 された後の eBay の事業の行方が楽しみだ。 これらすべての好材料の問題は、誰もが知っているという点だ。好材料は株価に織り込まれ、同社株は再び64.75ドルに まで持ち直した。 eBay の2001年の予 想利益は、1株当たり40セントで、PER は163倍だ。2年間の予想利益成長率は80%だから、 PEG レシオが1になるのが適正と考える と、0.4 かける 80 で、eBay 株の適正価格は32ドルということだ。 eBay がこれらの予測を越える業績を出すのは明らかだ。ただ、昨年1年を通じてわかったように、株に突っ込みすぎる と長期的には損をすることになる。 とはいえ、最後に eBay に関する記事を書いたのは、 2カ月近く前のことで、当時の株価は50ド ルから56ドルをつけていた。その際、eBay 株の割高感はまだあると書いた。実際その後の買い控えで同社株は44ドルあ たりまで急降下したが、PEG レシオではじき出した、長期投資に見合う株価まで落ち込むことは無かった。 さて eBay のチャート (別ウィン ドウ) を見てみると、もうじき長期投資家が買い付けるような株価になるような気配はみえない。Nasdaq と違い、 eBay 株は弱気相場がもたらした、強い右肩下がりの抵抗線を突き破り、昨年9月ごろの抵抗水準と、今年1月ごろの抵抗 水準の間で推移している。いまや下値支持水準は、50ドルから55ドルの範囲となり、現在の水準から70ドルないしは75 ドルの範囲に、上値抵抗が生まれる気配はほとんど見いだせない。eBay の利益がアナリストたちの予想を上回る勢いで 伸びない限り、同社株の割高感が消えることは無いだろう。 関連記事 最新トップニュース
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