激化する AOL と Microsoft の覇権争い1年と3カ月におよぶ激しい淘汰の末、インターネットコンテンツ分野の覇権争いは、AOL Time Warner
(NYSE:AOL) と Microsoft
(NASDAQ:MSFT) の2社に絞られたようだ。
インターネットの民主化の力もここまでということか。
そして、RealNetworks (NASDAQ:RNWK) が、大手2社の戦いの中心 になっているようだ。 Microsoft と AOL の間で続けられていた、バンドル配布契約の更新に関する交渉が、6月第3週の週末にかけて決裂し たことから、両者間の熾烈な競争が激化する恐れが出てきた。 Microsoft によれば、AOL が同社のインスタントメッセージ (IM) ソフトウェアに、Microsoft の MSN Messenger との互換性を持たせることを拒否したため、話し合いが決裂したという。登録者数が8000万人対3600万人と、AOL が Microsoft に大差をつているとはいえ、両社のサービスの合計登録者数は1億1600万人にのぼるのだから、互換性の問 題が交渉の中で重要な位置を占めていたことは間違いない。AOL は明らかに、MSN やその他の競合サービスプロバイダ ーよりも優位な立場を維持する上で、IM が重要な役割を担うと考えている。また IM 自体を、将来的に大きな可能性を 持つコミュニケーションプラットフォームとみなす向きもある。 ただ私たちの考えでは、AOL が主張するように、Microsoft が同社の Windows Media Player を AOL サービスで利 用するよう強要したことが、今回の決裂の原因とするほうが、説得力があるように思う。両社とも、音楽配信サービス を手がけており、AOL は同分野で大きく抜きん出ている。AOL が手にしているコンテンツのなかでも光っているのは、 Warner Brothers と Warner Music Group のコンテンツだ。オンラインオーディオおよびビデオ市 場は莫大な価値を秘めており、AOL が Time Warner と合併したのは、合併で手にしたアドバンテージを、Microsoft に手渡すためではない。 さらに、 RealNetworks に関するちょっとした問題もある。AOL は同社のサ ービス内で、RealNetworks の RealAudio フォーマットを使用するという、複数年契約を結んでいる。AOL にしてみ れば、Microsoft が執拗に Windows Media フォーマットを使うよう迫るのは、Microsoft がインターネットソフトウ ェア分野の第1人者といえる某社を追い立てたケースを彷彿させるものだったろう。某社というのはもちろん Netscape Communications Corp. のことで、同社は Microsoft による熾烈なキャンペーンにさらされた末、AOL に 買収された。当時の行動が、後に米司法省による Microsoft が独占禁止法に触れているという裁判の焦点となった。 もうおわかりだろう。Microsoft はすでに確固たる地位を築いたインターネットソフトウェアの競合企業に対して優勢 を勝ち取るため、無料ソフトウェアを利用し、競合企業のビジネスモデルに大打撃を与える。AOL は必要とあらば、 Microsoft に打ちのめされた競合企業を 買収してでも、 自社の優位性を維持するために現状を守ろうとする。 こうなることは予測し得たことではあると思うが、またしても同じ状況になってしまったのは、情けないことだ。 関連記事 最新トップニュース
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