PDA 関連株のなかで光る Research In Motion相変わらずハイテクおよびインターネット関連株の後退局面が続くなか、
先月お伝えした B2B 関連株に加え、PDA
関連株でも投資家たちは勝ち組と負け組みに選別しつつあるようだ。
会社のファンダメンタルズや、株価のテクニカル分析の両面で、ライバルとは一線を画していることからも明らかなよ うに、勝ち組となるのは Research In Motion (NASDAQ:RIMM) の線が濃厚だ。 Research In Motion は21日の決算発表で、6月2日締めの第1会計四半期の利益が、アナリストの予想通り1株当たり5 セントと発表し、第2会計四半期 (8月30日締め) の業績見通しは変更なし、年内についても楽観的な見通しを改めて確 認した。PDA 関連株の下落が激しい中にあって (もちろんハイテク株全般がそうなのだけど)、これはかなりの好材料 だ。 Palm (NASDAQ:PALM) も26日、第4会計四半期 (6 月1日締め) 決算を発表したが、損失幅は下方修正後の見通しほど酷くなく、1株当たり16セントの損失となった。この ニュースを受けて、Palm 株は27日の取引開始直後から大きく値を上げ、一方 Research In Motion 株は一息入れる形 となった。もちろん、決算発表の直前に株価がどの程度の水準にあったかという点を無視するわけにもいくまい。決算 発表前の株価は、Research In Motion が過去52週の最安値の15.50ドルの2倍程度の値をつけていたが、Palm はとい うと、過去52週の最安値の3.91ドルをわずかに上回る程度でしかなかった。なお業界第3位の Handspring の決算発表は、7月に予定されている。 Palm と Handspring の株価は、それぞれ6ドルあたりと7ドルあたりでもみ合っており、ともに最高値から比べれば、 90%以上も低い株価だ。一方 Research In Motion も過去52週の最高値の132.69ドルからすれば約70%低い値をつけ ている。そういう面では、どれもあまりほめられた姿ではないが、投資家は明らかに Research In Motion に肩入れし ているようだ。 会社のファンダメンタルズと株価チャートをみれば、本当の違いが見えてくる。企業向け市場を中心に展開している Research In Motion の1株当たりの通期利益は、会計年2001年 (2001年2月まで) が11セントで、会計年2002年 (2002年2月まで) は27セント、そして会計年2003年 (2003年2月まで) は59セントの見込みだ。したがって会計年2002 年通期の予想利益からすると PER は113倍となるが、2年間の予想利益成長率が130%ということを考えれば、ある程度 は妥当な株価といえないことも無い。ただ PER が3桁もある銘柄に、「妥当な」という表現を使うのは心苦しいが。な お会計年2003年の予想利益で計算すると、PER は52倍となる。 Palm の1株当たりの予想通期損益は、会計年2002年 (2002年6月1日まで) が13セントの損失で、会計年2003年は7セン トの利益となっている。会計年2003年の数字からすると PER は87倍だが、損失をはさむため予想利益成長率は出すこ とができない。ただ利益予想を行なっているある会社の計算では、年間利益成長率を152%としている。まあ、いずれに せよ Handspring より Palm の方がまだましといえる。Handspring の会計年2002年 (2002年6月まで) の予想通期損 益は、1株当たり41セントの損失となっており、会計年2001年の予想通期損益が1株当たり52セントの損失となっている から、改善率は20%でしかない。PSR (売上高に対する株価の倍率) で見た場合、Palm と Handspring は1.25倍をや や上回る程度で、Research In Motion の8.62倍と比べてぐっと割安といえるが、ネガティブな言い方をすれば、 Palm と Handspring の売上高に期待していないということだ。事実 Palm と Handspring は、価格競争でお互いに足 を引っ張り合っている。 チャートを見れば一目瞭然だ。Research In Motion (チャート参照、別ウィンドウ) の 株価は下降トレンドの上値近辺の35ドルあたりで推移している。そこいらのハイテク銘柄なら文句なしといったところ だ。Palm (チャート参照、別ウィンドウ) は、昨年12月から今年の2月ないしは3月ごろにかけて、それまでよりも強い下降トレンドを形成し、現在も脱すること ができずにいる。そして Handspring (チャート参照、別ウィンドウ) は、何とか上げ基調にのり、度合いを強めていた下降トレンドをちょうど脱したところだ。 PDA 関連株にひそむリスクについてちょっと言及しておこう。今後携帯電話メーカーやパソコンメーカーから、PDA 市 場への参入が相次ぐ可能性があり、となれば競争激化は必至だ。たとえば Compaq (NYSE:CPQ) は iPaq で好業績をあげている し、そのうち Dell (NASDAQ:DELL) の目からうろこが落ちて、 何が PC の売上を脅かしているのかに気がつくだろう。そうすると、Research In Motion や Palm や Handspring は、絶好の買収候補と映るかもしれない。 関連記事 最新トップニュース
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