長期投資家の目 - 武蔵野銀行、安川電機武蔵野銀行 − 地方銀行の収益構造
武蔵野銀行が、187億円の第三者割当増資を行うと発表した。新規発行株式の474万 8600株の割当先は、前田硝子、丸広百貨店、ユーディケーなどとなっている。今回の 新規の発行株数は、第三者割当増資が完了すると、発行済総株数の約15%を占めるこ とになる。 同行は、不良債権の処理の負担が徐々に軽減されているようだが、地方銀行の中には、 バブルの頃の不良債権が依然として財務内容に重く圧し掛かっているところも多くあ る。バランスシート(融資)から利益を生む収益構造をもった地銀が、バランスシー トが痛んだままだというのは致命的なことである。 地方銀行によって、バランスシートが悪化した原因は、都市部での過剰な融資、不動 産関連の融資、デリバティブと理由はそれぞれ違うようが、同じバランスシートが痛 んだ地方銀行でも、その根ざす地域によって、今後の展望は大きく異なっている。 都市銀行のプレゼンスの少ない都道府県の地銀は、企業融資において比較的大きな利 幅を確保しており、ある程度安定的に収益が確保できるようになっているが、都市銀 行と競合することの多い地方銀行は、企業融資の利幅を確保し、そして住宅ローンや 預金を獲得することが難しくなってきている。 不良債権問題といえば、都市銀行に目が行きがちだが、地方の都道府県の経済活動で 中心的な役割を果たしている地方銀行の不良債権問題は決して小さくない。 安川電機 − 世界と戦う力 安川電機が、2002年3月連結決算の見通しの下方修正を発表した。今回の見通しの 修正により、売上高2350億円(前回予想2600億円)、経常利益25億円(同105億円) 、純損失25億円(同純利益25億円)とそれぞれが下方修正された。 IT不況による、パソコン、半導体向けのメカトロ製品の販売の落ち込みが、業績下方 修正の主な原因。今回の業績下方修正を受ける形で、連結ベースで約9000人いる人員 を2003年3月末までに1000人削減するとのコスト削減策を発表した。 先日の新聞の一面にも、日本を代表する総合電気・ハイテク企業の人員削減が大きく 取り上げられていたが、同社もそのリストに名を連ねることとなった。同社は、サー ボモーターで世界屈指の競争力を持つが、同社を含めて、そこに名を連ねていた企業 は、世界の企業との厳しい競争に勝ち抜いたクオリティーの高い電気・IT製品を作っ てきた優良企業ばかりである。その世界との厳しい競争に打ち勝ってきた企業が厳し い人員削減を行っていることを見るにつけ、護送船団方式に守られ、多額の不良債権 を抱え、それでも尚且つ厳しい人員削減を行わない日本の銀行が、IT不況について、 どう見ているのかを知りたく思う。 話が逸れてしまったが、日本の電気・IT製品を作ってきた優良企業は、今までにも厳 しい波を乗り越えてきている。中長期のスパンで見れば、世界に技術力とコストの両 方で勝てる力を持った電気・IT企業を選別できる機会が巡ってきているのではないだ ろうかと思う。 記 事提供: ![]() 関連テーマ 最新トップニュース
|
【ケータイ USA】新しい iPod は来週火曜に発表されるだろう(9月6日 13:00)
Apple が『iPod』関連の発表を準備中、内容は如何に(9月4日 12:40)
なぜ勝った? 世界No.1シェアをつかんだ“Windows”(9月5日 11:00)
TCA、8月度の携帯契約数を発表――ソフトバンクが16か月連続純増 No.1 に(9月5日 18:00)
ソフトバンクモバイル、8月の純増数は約16万件――携帯電話契約数に関する速報(9月5日 14:40)
私の周りは“geek out”している人ばかり(9月5日)
|