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2002年3月4日 00:00

生き残りの道を探す Jupiter

著者Erin Joyceオリジナル版を読む海外海外発
競合のインターネット視聴率調査会社による買収計画が水に流れ、株価も30セント以下に落ち込んだ Jupiter Media Metrix (NASDAQ:JMXI) は、生き残りをかけて道を模索している。

Jupiter は、7,120万ドルでの NetRatings (NASDAQ:NTRT) との合併に対する米連邦取引委員会(FTC)の反対を退けるための資金や時間がない旨を、明らかにした。

Web リサーチ製品及びオンライン広告効果測定において独占企業を生むと懸念された両社の合併が解消されて以来、Jupiter はインベストメント企業 Robertson Stephens, Inc. を雇い入れ、戦略的ファイナンシングの道を模索している。

同社のスポークスマン Susan Hickey 氏によると、Jupiter は新たに委員会を結成し、企業の一部売却などを含めたあらゆる可能性に対して前広な姿勢で臨んでいるという。「社名がどう変わろうとも、我々のブランド、製品、技術、人材は市場に残るつもり」、「オープンな姿勢で、資産を保持する最良の方法を検討している。その他の選択肢についても、委員会で追求していく予定」と、Hickey 氏は述べている。

リストラクチャリングおよび買収の専門家は、損失が膨らみ資金が減少していることから、Jupiter は迅速に行動する必要があると指摘する。同社の取るべき手段は、友好的企業(ホワイトナイト)を見つけることから、企業の一部売却を促進し得る破産申請まで、広く考えられる。

同社の12月末時点の資金残高は1,600万ドル弱に、オフィスリース契約の担保としての固定資金660万ドル。第4四半期の現金支出は1,090万ドルで、これには操業コストやリストラクチャリングコストが含まれる。コスト削減は今後も行われる予定だが、資金は3月末には600万ドルまで落ち込むと予想される。

2000年4月に始まったナスダック市場の下落の煽りは、多くのネット専門企業同様、Jupiter にも及んだ。同社の年間の純損失額は5億1,900万ドルで一株当たり損失14.62ドル、過去の買収に関わる償却がその主な原因だ。2000年の純損失額は1億2,440万ドル、一株当たり損失3.57ドルだった。売上高では、最も減少したのがイベント事業で、2000年の3,190万ドルから、2001年には340万ドルまで落ち込んだ。

Jupiter の株価は現在20セント前後で取引されており、その資産の大半が知的財産であることから、資本の再構成は非常に難しいと、M&A 企業 Agile Equity のマネージングパートナー Ben Boissevain 氏は分析する。だが、同社のブランドネームは強く、その世界的なリサーチが、買収案件を探す海外企業を引きつけることも考えられるという。

Boissevain 氏によると、資金調達の手段として、PIPE (private investment in public equities) で知られるプライベートファイナンシングが考えられると言うが、投資家がエンロン問題で企業会計に懸念を抱いていることから、現在では PIPE も人気がない。

他の選択肢としては、インタラクティブエージェンシーの Agency.com が採用したのと同様、企業を非公開化する方法がある。これはもちろん、Jupiter の資産がそのバリュエーションを正確に反映していると、投資家が納得すればの話だ。現在、同社の企業価値は800万ドル強。

Jupiter は、ウォール街のアナリストから見放された「孤児」の状態で選択肢を探し始めたため、多くの企業から相手にされず、取引に遅れが生じていると、Boissevain 氏は指摘する。

また、破産専門の弁護士である Richard Tilton 氏は、Jupiter と NetRatings が合併話を復活させようとするなら、一つには破産申請という方法があると話す。会社更生法の下で債権者から保護され、買収の可能性を早めるだけでなく、財政困難を理由に、司法省に対して合併の再検討を求める申請が可能になるかもしれないと言うのだ。

会社更生法の適用を受ければ、一般的に、資産の買収に関心を示す企業からの「つなぎ融資」が確保できる。FTC が合併に反対した理由のひとつには、NetRatings が買収の一環としてJupiter に貸し出そうとした融資に問題があった。Jupiter が債務不履行に陥った場合、NetRatings は、適正競争阻害に対する FTC の懸念をよそに、借入金の担保として Jupiter が差し入れた資産を差し押さえることができたのだ。

つまるところ、Jupiter にはまだ道は残されている。「生き残る道は常にある。どの会社もそうだが、問題はその中でいかに最良を選ぶかだ。今 Jupiter に真に必要なのはホワイトナイトだろう」と、Boissevain 氏は述べている。 

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