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LinuxToday2005年3月11日 00:00

富士通が年内に Linux 搭載メインフレームを投入

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Intel ベースの「Linux メインフレーム」を年内に予定し、 先月には新しい「Shunsaku XML Search」ソフトウェアをリリースするなど、 今、富士通が競争の激化するエンタープライズ Linux 市場での戦いに向けて勢いをつけつつある。

だが、 製品/ソリューション担当バイスプレジデントの Richard McCormack 氏によると、 富士通は以前から Linux に取り組んできたという。

McCormack 氏は LinuxPlanet とのインタビューの中で、 富士通が2000年1月に Linux Center を設立し、 続く2001年には Open Source Development Lab(OSDL)に参加している点を指摘した。長年メインフレームを専門にしてきた同社は、 これと同時期に Cobol ベースの自社製ミドルウェアを Linux 運用環境に移植する作業にも着手している。

McCormack 氏は LinuxPlanet に対し、 「今のところ、Linux に関しては全体的な拡張の方向に進んでいる」と語った。 さしあたり富士通が最も自慢とするエンタープライズ Linux 製品のひとつが、 Pentium 4 ベースの「Primergy TX150 S3」サーバーだという。 McCormack 氏はこれを、 BMC ハードウェアリモート管理、ECC メモリ、RAID 1、 そしてホットプラグ対応の SCSI あるいは SATA ハードディスクを搭載する「このクラス唯一のサーバー」だとしている。

しかし富士通は、 近日中に登場する 8〜16CPU 搭載の 64bit Itanium Linux メインフレームとともに、業界内の提携や、 ハイエンド Linux 分野に投入される革新的な最新ソフトウェアについても声高に売り込んでいる。

McCormack 氏によると、 LinuxWorld 開催中に北米でリリースされた「Shunsaku」は、 ブレードコンピュータで仮想 DB アクセス/検索を実現するソフトウェアだという。 同ソフトは日本では約1年前に発売済み。

富士通はボストンで開催された同ショウで、 「FlexFrame」という、 Linux に対応する mySAP 用ユーティリティツールのデモも行った。 LinuxPlanet の得ている情報では、 FlexFrame は mySAP の自動導入/監視/保守を実現するほか、 「TCO を劇的に引き下げる」という。

ドイツに本社を置く自動車用部品の国際的なサプライヤ、 Hellas は、 富士通の FlexFrame for mySAP Business Suite を使うことで、 自社の IT 関連コストを30%削減した、と主張する。 これはハードウェアとソフトウェアのコンビ製品で、 新しい SAP サービスがいつ立ち上がっても、 システムが資源要求に柔軟に対応できるよう、 コントロールノードの SAP 環境をカプセル化する。

LinuxWorld 入場者は、 Linux 向けに用意されたユーティリティコンピューティングのフレームワークで、 ブレード資源の自動導入、負荷バランシング、保守、 および利用率アップを提供する富士通の Adaptive Services も見ることができた。

McCormack 氏によると、 富士通は、SAP、Intel、および Sun 以外にも、 Red Hat および Novell の SuSE Linux と数年前から密接な提携関係にあるという。

LinuxWorld ではさらに、 富士通が新しい Red Hat 4.0リリースの認定およびサポートも発表した。 これは、Red Hat 初の Linux 6.5 カーネル搭載ディストリビューション。

McCormack 氏によると、 富士通の既存の Primergy S3サーバーは、 ラック、タワー、およびブレードの各モデルが用意されているという。

「Primergy Blade Servers は、 FlexFrame のようにスケールアップしていくソリューション向けとして完璧なプラットフォームだ」(McCormack)

富士通はまた、Linux OS およびアプリケーションの自動プロビジョニングを行う RemoteDeploy や、Linux のインストールを簡略化する ServerStart、そして SystemWalker 管理エージェントなど、Linux Primergy サーバー用にツールを複数販売している。

富士通は Primergy シリーズに加え、Linux に対応し、Sun Microsystem SPARC プロセッサをベースにした2/4/8ウェイの PrimePower サーバのほか、Primergy と PrimePower の両シリーズに対応する PrimeCluster クラスタリングソフトウェアも開発している。

別のエンドユーザーである ZDF は、 ドイツに本社を置く放送局だが、 2台の PrimePower 600サーバーで PrimeCluster を利用している。 1台のサーバーで ZDF の DB を運用し、 もう1台で Vignette コンテンツ管理システムが動作する。 ここでは、どちらか1台のサーバがダウンしたときのフェールオーバー実現のために PrimeCluster が利用されている。

McCormack 氏は LinuxPlanet に対し、 「ただし、ミッションクリティカルな Linux が本当に実現するのは(富士通の) Linux メインフレームが登場したときだ。 まもなく登場するメインフレームでは、 Intel プロセッサ技術と富士通が持つメインフレームの専門知識が融合する」と語った。

同メインフレームの Itanium プロセッサはもちろん Intel の開発だが、 I/O サブシステムは富士通が設計した。 ハイエンド Linux 向けの新メインフレームは、最大16のパーティションと「ミラーモード」および自律運用も実現する。

McCormack 氏の意見では、 富士通の Linux メインフレームは、 多くの競合各社が投入する2/4/8ウェイクラスタサーバーや、 メインフレーム OS 上で Linux 「仮想サーバー」を動かす IBM のアプローチよりユーザーのプライスパフォーマンスが向上するという。

同氏によると、 ひとつには、 富士通のメインフレームが IBM のマシンより小型化され、 コストもかからなくなるといった要因があるという。

McCormack 氏によると、 富士通の Linux 製品ラインアップは日本のほうが多彩だという。 北米では、すでに確立された販売チャネルと連係し、 主にエンタープライズ Linux に特化していくという。

だが McCormack 氏は、 富士通もいつかは北米の法人顧客向けに Linux ベースモバイルコンピュータの投入に踏み切る可能性があることを認めている。

「ただし、現時点で自分が認識している限りでは、 北米をはじめ、デスクトップ Linux 製品の開発はどの地域も進んでいない」(McCormack)
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