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LinuxToday2005年8月26日 09:00
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世界を敵に回した SCO

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著者:Jacqueline Emigh
海外internet.com発の記事
カリフォルニア州サンフランシスコの LinuxWorld に Linux コミュニティから数千人が参加するなか、 ラスベガスの SCO Forum は数百人の再販業者を集め、 SCO 関係者が反 Linux と反 Microsoft を謳う競争戦略を披露した。

SCO は、VAR 向けの製品も複数発表した。 特筆に値するのが、 Project Fusion というコード名の新しい「仮想サーバー」だ。 1〜2年後のリリースが決まっているこの新型サーバーは、 SCO 以外の OS もサポートしつつ、 SCO の既存の2種類の運用環境(SCO UNIX および UNIXWare)を統合すると思われる。

一方、製品管理と戦略提携のシニアディレクター、 Erik W. Hughes 氏によると、 SCO は再販業者向けの新製品「SCO Office Appliance Program」を Microsoft 製品に直接ぶつけるという。

SCO の社長兼 CEO、Darl McBride 氏は総合セッションに集まったフォーラム参加者を前に、 Microsoft の「永続利用」ライセンス料を糾弾し、 Windows や Linux より SCO UNIX のほうが費用効果が高いと強調した。

だが、McBride 氏は当然ながら Linux を集中的に批判した。 McBride 氏は、 Linux コミュニティは Linux を「利することもあれば害することもある」とし、 Linux の害の部分が「計画的旧式化」だと主張した。

「Linux はボランティアとベンダー各社の協力の成果だ」(McBride 氏)

McBride 氏は、 全体的に6月の「OpenServer 6」発表のときより懐柔的だった。

また、裁判で争う AutoZone が「数千本のプログラムを複製した」ことが先ごろ裁判過程で分かったことも明かした。

だが同氏は、SCO は「資源の98%」を新製品の開発に費やしており、 AutoZone、IBM、 そして Novell を相手取って係争中の裁判費用は今ではわずか2%に過ぎない、 とも認めた。

McBride 氏は後のインタビューのなかで、 SCO の訴訟費用がもうすぐ「上げ止まる」ことも明かした。 つまり、SCO の IP 関連訴訟をカバーする3,000万ドルの弁護費用の支払いが完了するという。

McBride 氏は SCO Forum の基調講演で、 これらの注目を集める訴訟が要因となり、 SCO が Google で「検索対象になった回数の最も多い会社名」という(不?)名誉を昨年手にしたことにも言及した。

ちょっと前までは、 「多くの人が SCO という名前さえ知らなかった」と、 IDC のアナリスト Al Gillen 氏は語る。

Gillen 氏は SCO Forum で基調講演を行い、 未来の業務処理環境は複数のベンダーによる PC ベースの仮想サーバーを中心に展開するようになる、との予測を示した。 同氏によると、複数の OS が動作するサーバーとクラスタを各仮想サーバーで管理できるようになるという。

数年後に Linux と SCO UNIX が「生き残る」可能性はかなり高い、 と Gillen 氏は語る。

また、SCO には標準化されたアプリケーションスタックと SMB 市場での長年の経験の2つの長所がある、とも加えた。

同氏によると、 Red Hat はやがて SMB を避け、大企業に重点を置くようになるという。

だが、Gillen 氏は後のインタビューのなかで、 SCO が SMB 市場の新分野に参入していくと、 同社の抱える訴訟が打撃になる可能性があるため、 より多くのアプリケーションを開発することが特に重要になっていく、と語っている。

SCO 関係者は、 (総合セッションではなく)報道陣向けに急遽行われたセッションとミーティングのなかで、 SCO 対応アプリを増やすため、 オープンソースデータベースでは MySQL および EnterpriseDB、 ツールでは Borland と新たに提携したことに言及した。

Hughes 氏はミーティングのなかで、 SCO には、 Informix の IBM、Ingres の Computer Associates、 Progress Software など、 データベース関連の既存客がいることも明かした。

「利益を上げているときは、 提携先として驚くような名前が出てくる」(Hughes 氏)

だが McBride 氏によると、 Oracle は SCO Linux のサポートを固く拒否しているという。

SCO は先週、 IBM と Oracle で幹部を経験した Tim Negris 氏をシニアマーケティング担当バイスプレジデントに任命したことも発表した。

McBride 氏は記者会見で、 Negris 氏は SMB のなかから SCO の 新しい市場機会を探し出していくと語った。

新しいシニア VP は、 自分は「まわし者」でも「スパイ」でもないと語って、報道陣を和ませた。

McBride 氏によると、 SCO が OpenServer 6 の売上高を公表できるのは2週間後くらいになるという。

しかし、SCO の関係者は SCO Forum 2005 の参加者が374人だったとの数字を示し、 今年の参加者が少ないのは、 今回初めて参加を北米だけに限定したことと、 参加者が顧客ではなく VAR やディストリビュータだったことが原因だとした。 SCO では一連のショウを海外でも開催し、海外市場にも対応している。

だが皮肉にも、ネバダ州ラスベガスに集まった複数の VAR らは、 ほかの SCO VAR と会って話をするほうがオープンソース/Linux コミュニティと話をするより満足度が高い気がする、と明かした。

石油業界を専門にする VAR、TSG の George J. Fulop 氏は、 「SCO コミュニティに影響を与えられると思ったから参加した。 みなが互いの話に耳を傾けている」と語った。

しかし予想通り、今回のショウの多くの参加者は、 先週はサンフランシスコでなくラスベガスにいた、と明かした。 SCO UNIX が収入源の重要な要素となっているためだ。

Sys Integrators の社長、Deepak Thadani 氏は、 「Linux に加え、SCO と Microsoft もサポートする。 しかし、(VAR が)Linux(だけ)でどうやって本当に利益を出しているかは、 私には分からない」と語っている。

経理ソフトウェアを再販する D. Barry Weir 氏は Linux の保守の問題に言及し、 これまで SCO しかサポートしてこなかった同業者が、 つい最近 Linux 版をラインナップに加えたことを指摘した。

「(しかし)私にとって(Linux 関連の)最大の問題は、 顧客の能力を超えた専門知識や(オンサイトでの)保守作業が要求されるように思えることだ」(Weir)
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