Google、オレゴンの2大学に多額の寄付Google にとって、オープンソースにはいくらの価値があるのだろうか?
先週の時点では、その額は最低でも35万ドルだった。 しかも、Google のオープンソースコミュニティに対するこれまでの貢献と、 これからの貢献計画の内容を考えれば、この額は氷山の一角に過ぎない。 この35万ドルとは、 オレゴン大学とポートランド大学による共同オープンソース技術構想に対して Google が拠出した寄付金の額だ。 プレスリリースによると、 寄付金の主な目的は、 「OSS(Open Source Software)およびハードウェアの開発推進、 大学カリキュラムの展開、 世界中のオープンソースプロジェクトに対するコンピューティングインフラの提供」となっており、その使途はかなり自由だ。 オープンソース関連作業に詳しくない人は、 カリフォルニア州マウンテンビューの会社が、 なぜこれだけの金額をオレゴン州の大学2校に寄付するのか不思議に思うかもしれない。創立者の出身校かなにかなのだろうか? オープンソースの世界はオレゴンを中心に回っている、というのが正解だ。 オレゴン大学は現在、 多くのオープンソースプロジェクトの運営に重要な役割を果たす Open Source Labs (OSL)の本拠地だ(同時に、kernel.org サーバーの設置場所でもある)。 オレゴン州ビーバートンは、 Linux を作り出した Linus Torvalds が現在フェローとして在籍する OSDL(Open Source Development Labs)や、 Open Source Technology Center の本拠地だ。 これほど多くのオープンソース技術の動きが一か所で起こっているので、 もし Google がほかの所に寄付していたら、そのほうが驚きだろう。 Google の Open Source Program Manager、 Chris DiBona 氏によると、 この寄付金は Google がその業績に感動し、 特に OSL を念頭に置いたものだという。 「Scott (Kveton 氏)と Bart(Massey 氏)が非常に素晴らしい仕事をしている。 われわれの頭には彼らの名前が真っ先に浮かんだ」(DiBona 氏) オレゴン州における OSL などの各種オープンソース技術に注目するのは Google だけではない。 寄付金を発表するプレスリリース自体がそのことを物語っている。 この発表は Ted Kulonoski 州知事の名前で行われた。 DiBona 氏によると、 Kulonoski 州知事は「オレゴン州で進められているオープンソース関連の作業すべてを大きな誇りとしている」という。 寄付金を出すこと自体も素晴らしいが、 Google は別の方法でもオープンソースコミュニティに貢献している。 DiBona 氏は先の Summer of Code プログラムに言及した。 これは、向上心に燃えるオープンソース開発者に対して、 オープンソースプロジェクトに必要な資金を提供するという国際プロジェクトで、 Google が200万ドルの資金をあらかじめ用意した。 8,744件の申込みのなかから、 プロジェクトの成功に尽力したとして、 DiBona 氏が称賛する複数のパートナー組織とともに400人の学生が選ばれた。 選ばれた学生には4,500ドルが寄付された (また、Apache、nmap、Samba といったパートナー組織には、 参加した学生1人当たり500ドルが支払われた)。 Summer of Code は終わったが、 これは大成功だったのだろうか? DiBona 氏は、イベントは成功に終わり、 同氏と Google の仲間たちはその過程で多くのことを学んだと断言した。 また同氏は、最も重要なこととして、 パートナー組織の支援がなければ、 プロジェクトがこれほど成功することはなかっただろう、とも述べた。 もしほかにこのようなプログラムを実施する会社が名乗り出るような場合は、 既存のオープンソース組織と協力するよう DiBona 氏は強く勧めている。 これだけの資金、プログラム、 実働コードがすべて code.google.com でオープンソースコミュニティに寄付されたにもかかわらず、 Google はコミュニティにまだ十分貢献していない、との不満がくすぶっている。 DiBona 氏はこれらの不満を耳にすることに慣れており、 これらが通常は Picasa、Earth、 あるいは Desktop といったアプリケーションが Linux プラットフォームで不足していることに不満を持つユーザーから出てくることを指摘した。 DiBona 氏はまた、Google のソフトウェアはすべてが移植作業中で、 最終的にはこれらのツールも Linux に対応するようになることを力説した。 DiBona 氏は、 自社ソフトウェアの移植以外で Google がオープンソースに参加する際に最も重要なのは、 ソースコードを継続的に寄付することだ、との自身の考えを明かした。 そうすることで、 Google はコミュニティに対等の立場で参加でき、 その強力な仲間になれるのだという。 関連記事 最新トップニュース
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