|
|
| LinuxToday |
2006年2月17日 10:00 |
| LinuxToday・バックナンバー |
IBM、仮想デスクトップと最新ブレード事情
著者: Jacqueline Emigh オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2006年2月17日 10:00 付の記事
■海外internet.com発の記事
IBM と同社の一部の顧客が、
Linux/UNIX/Windows ベースのブレードサーバー上で動作する、
新しい「仮想デスクトップ」ソリューションの試験運用を開始している。
そのなかには、
先週(編集部注:記事執筆は2月9日)ニューヨークのイベントで発表された、
3種類の強化システムも含まれている。
一方、IBM のすべてのブレードサーバーには、
新旧および OS を問わず、
Linux 対応の新しい管理コントローラが用意されている。
IBM のシニアバイスプレジデント兼 Systems and Technology Group 幹部の Bill Zeitler 氏が、
報道陣と顧客向けの同イベントで明らかにしたところでは、
IBM は、超ハイパフォーマンス向けのマルチコア Cell サーバー、
仮想化処理向けの JS21、
および低消費電力処理向けの HS20 のどのブレードサーバーでも、
Linux、Windows、AIX、さらには Solaris OS まで選べるようにしているという。
IBM の System Technology Group 開発担当 VP、Jeff Benck 氏は、
このイベント中に LinuxPlanet のインタビューに答え、
「ただし HP-UX は除く。HP-UX は古い技術だと見なしている」と指摘した。
Zeitler 氏は報道陣との質疑応答で、
IBM の超低消費電力/コスト重視型ブレードサーバーの HS20 が、
Intel もしくは AMD のプロセッサを搭載することを明らかにした。
一方、IBM Power ベースの JS21 は、
業界で初めて仮想化機能を内蔵したブレードサーバーとして大々的に宣伝されている。
Benck 氏は LinuxPlanet に対し、
IBM が超高速システム上で動作するアプリケーションへのリモートアクセスで、
ソフトウェア分野のパートナーである VMWare、ClearCube Technology、
および Citrix Systems に加え、
顧客とも協力して仮想デスクトップ技術のテストを進めてきたことを明らかにした。
IBM は、
仮想デスクトップ技術を、
正式には「Virtualized Hosted Client Infrastructure」と呼んでいる。
IBM の顧客で、
Kenneth Cole や Sketchers といった DC ブランドの服を供給する Paul Davril はすでに、
1台は Linux、そしてもう1台は AIX が動作する2台の HS20 で、
Lotus Sametime ベースのポータルアプリケーションをテストしている。
これは、同アパレルメーカーの IT ディレクター、Dave Robbins 氏が明らかにした。
Robbins 氏は別のインタビューで、
同社が今後1年以内に VM のテストを検討していることも明らかにしている。
もし Paul Davril で VM のテストが実施されるようなことになれば、
現在同社のアウトソーシング先である香港のサーバー以外で運用中の ERP アプリケーションの仮想化も行われることになる。
しかし、先のイベントにおいて IBM の最新ブレードサーバー3機種のなかで最も大きな注目を集めたのが、
3次元地形レンダリングや画像診断アプリケーションのデモを行った Cell サーバだった。
業界初のマルチコアブレードシステムとうたわれる同 Cell ブレードシステムは、
IBM、ソニー、および東芝が当初 Playstation 用に共同開発したものと同じ Cell チップをベースにしている。
IBM の新しい Cell ブレードシステムは、
HPC ソリューション用になっている。
しかし、Zeitler 氏の主張によると、計算能力が向上すれば、
HPC ブレードアプリケーションが従来の科学技術ソリューションだけでなく、
画像診断テストやアニメフィルムの製作にも導入されていくという。
カリフォルニア州カマリロの Technicolor でポスプロダクションのインフラディレクターを務める Tom Burns 氏は、
先のイベントで行われた顧客とのパネルディスカッションで、
「今は、ブレードがなければ Disney や DreamWorks のようなアニメーション映画は作れない。だれにもできない」と語った。
IBM の関係者によると、
Cell ブレードの処理能力を画像診断処理に生かせば、
患者が CT スキャンなどのテスト結果を何日も待たずに済み、
医師が診断テストの結果をすぐに見せられるようになるという。
IBM はまた、
このイベントを利用して、
ブレード市場で依然として同社と最も激しい戦いを演じるライバルの HP を攻撃した。
だがその一方で、Sun に対しては激しい攻撃を加えなかった。
Zeitler 氏と、
IBM の xSeries ゼネラルマネジャー、
Susan M. Whitney 氏はこのイベントのステージに並んで立ち、
笑顔でジョークも随所に交えながら、
HP 製より小型で軽量な IBM 製ブレードの部品を説明するデモを上機嫌で行った。
Matterhorn Group のアナリストで PE の Donald Haback 氏はイベント後、
LinuxPlanet に対し、
「IBM のブレードは真の崩壊を招く技術だ。
本当の変化を崩壊と言うならばだが」とコメントした。
Matterhorn の別のアナリスト、Daniel Lavery 氏は、
「HP は完敗だ」と言葉を挟んだ。
しかし Zeitler 氏は、
IBM のブレードが Sun のブレード用のベンチマークで、
Sun のブレードサーバのパフォーマンスを上回ることも指摘した。
この日はほかにも発表があり、
IBM、Intel、そして約40社のパートナーが正式に Blade.org を立ち上げた。
これは、ブレードを開発するための「オープンコミュニティ」で、実際には1年以上前から構想があった。
IBM は、
同社最新ブレード用の「オープン仕様」のアップデート版が登場したことを発表した。
メンバーには、Red Hat、Novell、AMD、および VMWare も含まれる。
IBM の情報筋によると、これより控えめながら、
同社は数週間前にも新しい社内構想を発表しているという。
IBM の Linux グループに所蔵していた Adalio Sanchez 氏率いる IBM の新チームは、
IBM と Microsoft との間ですでにまとまっている、
Xbox 関連の提携に近いエンジニアリングプロジェクトに、
他社と共同で取り組んでいる。
IBM の顧客は、ほかにどのような方法でブレードを使っているのだろうか?
Benck 氏によると、HPC の大半の顧客は、
Linux もしくは Solaris でブレードを運用しているという。
同氏はその後、
IBM が一方でミッドレンジとローエンドのブレードで金融サービス、
小売店、政府、および「あらゆる SMB」をターゲットにしていることも明かした。
Benck 氏によると、
IBM の金融サービスユーザーのほぼすべてが、
数値演算アプリケーション用としてブレードで Linux を運用しているという。
Benck 氏は LinuxPlanet に対し、
IBM がすでに小売店や支店レベルの銀行業務用などブレード用に複数のパッケージリューションを用意しており、新たな開発も検討していることを明らかにした。
今後登場する可能性のあるものとしては、
データ分析および ERP(Enterprise Resource Planning)用のブレードパッケージなどがあるという。
Benck 氏はさらに、
Blade.org のメンバーがもっと多くのソリューションを用意してくれることに期待している、と付け加えた。
AVNet の製品マーケティング担当バイスプレジデント、
Sara Jensen 氏は、
新しいブレードコミュニティ設立メンバーの1社である同 VAR が、
小売業をはじめとする中小企業各社と一緒に、
新しいビデオ監視システムアプリケーションに参加していることを、
別の会合で明らかにした。
VMWare のデータセンター/デスクトッププラットフォーム製品担当バイスプレジデント、Raghu Rahuram 氏は、
やはり Blade.org のメンバーである同社が、
ボルティモアコミュニティカレッジや、
ウィスコンシン州の Dean Health Systems など、
IBM ブレード製品の多数の顧客と共同で、
仮想化に取り組んでいることを明らかにした。
一方、IBM の Benck 氏によると、
Citrix Systems は、
ブレード用の VMWare 仮想デスクトップ製品の「リモートコネクティビティ」を供給しているという。
さらに IBM は、ブレード製品の発売に合わせ、
ブレード用の複数の管理/統合ツール以外に、
「Advanced Management Module」と呼ばれる新しいアプライアンスも公開した。
Linux 対応の同デバイスは、
Linux、AIX、Solaris、および Windows が動作するすべての IBM ブレードサーバ向けに発売済みで、
プロプライエタリな RTOS ベースの組込み OS を使ったこれまでの IBM 製管理コントローラに取って代わるものだと、Benck 氏は語っている。
Benck 氏によると、この新コントローラは、
独自技術の代わりに CIM(Common Information Model)や SMASH(Systems Management Architecture for Server Hardware)といった業界標準を採用しているという。
同氏が LinuxPlanet に語ったところによると、
IBM はこの新モジュールを旧型のブレードサーバーにも対応させるという。
これらのブレードシステムの新機能としてはほかにも、
「Power Executive」と呼ばれる新しい電源管理スイート、
仮想ストレージ、ネットワーキング、
およびテープリソース用に BladeCenter と System i5 を接続する iSCSI 接続技術、
そして OS 4690と、
やはり BladeCenters 用に用意されている IBM Retail Store Systems コントローラとの統合などがある。
関連記事 ノベル、IBM BladeCenter 向けにシャーシ単位の SUSE ライセンス
Java 開発フレームワーク「楽々 FrameworkII」が「IBM System i5」に対応
小型で高性能、IBM がブレードサーバーシャーシ新製品を発表
UDB LINUX ジャパン、Lotus Notes/Domino 対応のメール保存パッケージを提供
IBM、組込み向け半導体企業と Power Architecture で協力
関連テーマ ブレードサーバー
インタビュー
Unix
Sun
Solaris
Red Hat
Microsoft
Intel
IBM
ERP
AMD
|
|
|
 |
|
ブログ一覧 |
 |
 |
【デスマーチからの脱却】
|
 |
 |
【データメーション】
|
 |
 |
【Graphic Design Forum】
|
 |
 |
【エンジニアの独り言】
|
 |
 |
【ジュピターメディア創設者がITを斬る】
|
 |
 |
【ベンチャー専門家の目利きブログ「なぜこの企業は伸びるのか?」】
|
|
 |
|