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2008年10月11日
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LinuxToday2006年4月14日 13:10

Novell、MS のシェアを奪うデスクトップ参入への道

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Novell が、デスクトップ分野で Microsoft のシェアを奪うべく、 徐々に、もしくは即座に Linux に移行したいと考える顧客の獲得に向け、 製品と価格の両面から新たな一歩を踏み出そうとしている。

これらの戦略は、Novell Open Workgroup Suite、SUSE Linux 10、 そして SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED)10といった製品/サービス群という形で、Novell が先日主催した BrainShare で公開された。

Novell 幹部がインタビューで明らかにしたところでは、 これら3製品には、Microsoft Office/Exchange から Linux への環境移行を促進する、 もしくはこれをスムーズに進める狙いもあるという。

Novell が価格戦略を刷新したことは、 Open Workgroup Suite ですでに明らかだ。 Novell はさらに、 このスイートによってサーバー側での NetWare から Linux への移行も呼びかけている。

ワークグループ製品マーケティングディレクターの Alan Hall 氏は、 先ごろ行われたインタビューのなかで、 「顧客やパートナーの一部からは、さらに大胆な価格設定を求める大きな反響がある」と認めている。

「さらに、製品の組み合わせを増やして欲しいとの要望もある」(Hall 氏)

Hall 氏は、「Novell Infrastructure Bundle」と呼ばれる先の製品は、 組み合わせの概念を顧客に「幾分か」伝えるとともに、 製品と価格に関する考えを Novell が実証する機会になった、と加えた。

しかし Hall 氏は、BrainShare で多数の製品が発売されたことで、 それを区別するのに一部ユーザーに多少の混乱があることも認めた。

LinuxPlanet で先に報じられたように、 SUSE Linux 10 はデスクトップファン向けに Novell が用意していた Novell Desktop Linux 製品を改善し、ブランドを変更したものとなっている。 その一方で、SLED 10は「単純作業者」や、 コールセンターなどに配置されている「対応業務担当者」に加え、 ナレッジワーカーまで含まれる場合のある大企業環境専用バージョンとなっている。

Novell の製品エンジニアリングディレクター、Chris Cooper 氏によると、 Novell は、自社の Developer Services 事業部で、 Microsoft Office に対するデスクトップ Linux 製品の競争力を高めるアプリケーションやドライバを次々に開発していく構えだという。

同時に、Novell の Developer Services では、 Novell Linux Enterprise Server(SLES)環境向けにもっと多くのアプリケーションを移植、テスト、認定すべくパートナーとの協力を進めている。

Cooper 氏は別のインタビューで、 Novell が SUSE Linux 買収に先立ち Developer Services を立ち上げた当初は、 ISV やハードウェアベンダーのパートナーがわずか47社しかなかった、 と LinuxPlanet に語っている。

「今ではパートナーが1,000社以上に達し、 これが毎週10社以上のペースで増えている。 (買収前の)SUSE には認定プログラムがあった。 しかし、これはあまりうまく拡張できなかった。 われわれは、ベンダー各社が(SUSE Linux と NetWare 向けに)社内認証できるテストスイートの開発によってそれを自動化した」(Cooper 氏)

Linux デスクトップ製品管理ディレクターの Brad Younge 氏によると、 Novell からまもなく登場する SLED 10デスクトップ製品は、 Novell GroupWise と Microsoft Exchange の両メッセージング 環境をサポートするという。

SLED には、新しいユーザーインターフェイス、高速ブート技術、 改善されたパワーマネジメントやサスペンド機能、 強化版内蔵ワイヤレスデバイス、Bluetooth サポート、 そして Novell の新しい AppArmor 技術を利用して強化されたアプリケーションセキュリティのほか、「OpenOffice 2.0」の Linux 版も同梱される。

Younge 氏は、 2.0がオープンソースコミュニティがメンテナンスする OpenDocument 標準を初めてサポートする OpenOffice であることを指摘した。

OpenOffice.org 2.0 ユーザーは、 Excel のピボットテーブルを含む Microsoft Office フォーマットのドキュメントを保存したり開けるようになる。

同じく SLED に組み込まれる Evolution 電子メールクライアントには、 Exchange 用コネクタが統合されるようになる。 さらには、近い将来登場する IBM Workplace Client Technology 用 Lotus Notes Application プラグイン経由で Lotus Notes の電子メール、 アプリケーション、およびデータベースにアクセスする機能も開発中。 

Novell 版 OpenOffice.org は、 Microsoft Office との互換性向上のため膨大な数の Visual Basic マクロもサポートする。

一方、SUSE Linux 10では、 .NET、Java、Python などの各種アプリケーション用クロスプラットフォーム開発環境である Mono が初めてサポートされるほか、 Banchee ドライバもサポートされる、と Younge 氏は語っている。

新機能としてはほかにも、Firefox 1.0、VoIP GIMP 2.2、写真処理ツール、 ワイヤレスネットワーキング、Xen 3 仮想化機能のプレビュー、 そして Bluetooth、Apache、CUPS、および MySQL のサポートがある。

Hall 氏によると、 大きい Open Workgroup Suite 製品のほうには2種類のオプションがあるという。 「Option One」は Linux への IT インフラ移行をすでに決定済みの組織向けで、 「Option Two」では NetWare と Linux サーバーの混在が可能となっている。

どちらのオプションにも Open Enterprise Server、GroupWise、Zenworks Suite、 そして Novell Linux Desktop 9(リリースされたばかりの SUSE Linux 10 の前身)および OpenOffice.org for Windows の2つのデスクトップ製品が含まれる。

Novell Open Workgroup Suite の「Option One」では、 Open Enterprise Server と GroupWise がいずれも Linux だけの対応となり、 NetWare 版はない。 しかし、 「Option Two」になると、スイートの全製品が Linux と NetWare の両方に対応する。

「一部では企業全体で Linux への移行が進んでいるが、 あとはまだ(NetWare と Windows に)依存している。 しかし、これらの企業でも Microsoft Office を不要にしたいと考えている。 多くの企業がこの動きを高く評価している」(Hall 氏)

組織に Linux への移行をさらに推進するため、 Option One は価格を下げる方向にある。 Option One は、 同ソフトウェアがユーザーあるいはデバイスあたり110ドル(そのほかオプションの保守費用が別途75ドル)でライセンスできる。

一方、Option Two の価格はユーザーあるいはデバイスあたり150ドル(そのほかオプションの保守費用が別途150ドル)でライセンスできる。 いずれのケースでも、 これら2つのデスクトップ スイートでアップデートもしくはサポートを受けるには保守費用を負担する必要がある。

Hall 氏が LinuxPlanet に語ったところでは、Novell は「レンタルオプション」を Windows デスクトップ撲滅運動のもう一方の柱にするという。

このコンセプトには、Microsoft 自身も法人顧客に適用している3年間契約の「エンタープライズ契約」に前例があるという。

しかし Hall 氏によると、Novell は年間ベースで Microsoft の契約より大幅に安い設定でソフトウェア年間レンタルも実現するという。

Brainshare ではもうひとつ、 Novell が新しい SLES 10 の後継となる2つのサーバー製品の概略を公表した。 2007年中旬登場予定の「Cypress」と、 その後のリリースが検討される「Ponderosa」だ。

Novell の OES (Open Enterprise Server)プロダクトマネジャー、 Troy White 氏は別のインタビューに答え、 「ただし、Cypress は Windows や NetWare との統合強化に重点が置かれるようになる。また、iPrint などの強化も継続していく」と語ってる。

「Ponderosa では、 ワークグループプラットフォームやファイルシステムに対する機能強化が行われる」(White 氏)

Novell は報道資料のなかで、サーバーの仮想化、 AMD と Intel x86 の両 64bit プロセッサのサポート、 Microsoft Active Directory と Novell eDirectory の統合に向けた Kerberos の採用など、Cypress に関する計画に言及した。

同社はまた、Ponderosa で「ナレッジワーカーの生産性向上」を目指す決意も明らかにした。

しかし White 氏は、Cypress と Ponderosa を発表した目的は、 主に将来に向けて「自分たちが考えている内容を顧客に提示」し、 SLES に対する Novell の長期的コミットを業界に約束することだった、 と LinuxPlanet に明かしている。
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