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2007年3月2日 09:00

エンタープライズ Linux 市場の現状

著者Aaron Weissオリジナル版を読む海外海外発
進化する企業

20年以上の間、企業、科学技術、政府、および教育機関の各環境を中心に、UNIX はサーバー分野で非常に重要な役割を担ってきた。しかし、従来の UNIX ベンダー各社はふたつのライバル製品にますます厳しい戦いを強いられつつある。Microsoft Windows Server 製品が企業のバックエンドを中心に大々的に進出してきたほか、それほどではないにせよ、激しい競争を挑んできたのが Linux だ。

Microsoft サーバーは UNIX からの大規模なプラットフォームの転換を意味することになるが、Linux に顧客を囲い込むのはさほど大きい変化ではない。当初、1991年に趣味のプロジェクトとして開発が始まった Linux は、営利目的の UNIX インプリメンテーションに代わる無償の代替製品というアイデアが発端だった。Linux は、その外観も機能も人気の高い UNIX システムを手本にしているが、そのコードには保護された UNIX コードの派生部分がなく、自由に利用可能なオープンソースとなっている。

単独で Linux に代わるプラットフォームや製品は存在しない。Linux は、基本的にはオープンソースのカーネルにオープンソースのツール一式を組み合わせたものであり、さまざまな形態や規模のファンによってパケージング、カスタマイズ、および配布が行われている。ディストリビューションのなかには、エンドユーザーのデスクトップ用途に最適化されたものもあれば、軽量サーバー用、組込アプリケーション用、汎用などに最適化されたものもある。

最初に Linux を開発するときにビジネスに対する関心はなかったが、自由という特性を持ったことから、ベンダー各社が独自に Linux ベースのプラットフォームを開発・販売する可能性は残された。また、15年間にわたってボランティアが開発を行ってきたことから Linux の信頼性や存在価値には疑問も生じたが、IBM や Sun などの一流企業が自社のプロプライエタリな UNIX プラットフォームに加えて Linux を採用したことで、それも消えていった。そして、有力企業と新興企業の両方が、Linux の開発に対する投資を拡大していった。IBM だけでも、50億ドルという研究開発関連予算のうち10億ドルを Linux に投資している。

Linux サーバーの売上高は UNIX サーバーの3分の1にも満たないが(175億ドルに対して53億ドル)、このふたつの市場はそれぞれ逆の方向に進んでいる。Linux 市場が上昇を続ける一方で、UNIX 市場は1990年代後半をピークに、毎年着実に減少を続けている。調査会社の IDC は、Linux サーバーの売上高は2008年までに UNIX との差を半分に縮め、およそ110億ドルに達するとの予想を示している。

特にエンタープライズ分野で Linux の成長を支える重要な要因のひとつが、ハードウェアの柔軟性だ。IBM、HP、そして Sun が販売する主要 UNIX プラットフォームはこれまで、これらのベンダー各社のハードウェアソリューションと密接なつながりを持っていた。Linux はさまざまなハードウェアに対応できるため、購入する側は長期的な束縛を回避することができる。

エンタープライズ Linux プラットフォームは発展しつつある市場だが、その市場はまだ十分なバランスがとれていない。エンタープライズ Linux 市場は、Red Hat と Novell/SUSE が長年独占してきた。だが、ここ最近の Sun、Oracle、さらには Microsoft の動きにより、このような長期にわたる2社独占状態にも変化の兆しが見えつつある。

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